この日は羽田で仕事が思いの他早めに終わり、他のメンバーとも飯に行くかどうかという話になった。
最近個人的に意識している事だが、必要に駆られるような場合ではなく、ちょっとした付き合いくらいの場合、自分の嗜好に合わない中途半端な飯に妥協する感じになりそうな流れだったらもういいかなーと、自分の欲望に正直に動こうという方針にしているのだが(適当なチェーンのファミレスや微妙なラーメン屋に行くくらいなら二郎に行きたいなぁと)、結果的に僕のお勧めを辿るような流れになった。
僕のお勧めだったら二郎系になるけどいいのか?と言いたいところだったが、土曜日の夜という時間柄、二郎系の選択肢は外れることになりそうだ。まぁそれに今回のメンバーは二郎系を特に好んで食べるメンバーではないので丁度良かっただろう。
こちらとしても、逆にこういう時でもないとなかなか他の店に行くことが無いので、まぁ良い機会と捉える。
とりあえず帰り道沿いで考えた時に思い浮かんだのは、「身入りサイコー」というワード連呼で若干サイコパス状態な「手打ち中華そば 酒田 平間店」、または煮干系らーめん神奈川トップランクの「らーめん いのうえ」。
このメンバーだったらいのうえかな?とも思ったが、ツイッターを見ると臨時休業っぽい?(あとで勘違いと判明。)
ということで手打ち中華そば 酒田を目指したが閉まっていた。ツイッターも確認したのだが、タイムラインで流れてしまっていたが数日前の記事で8月上旬までしばらく閉める告知をしていた。重要なものはトップに分かりやすく固定表示させておいて欲しい。。。
いやはやいやはや。
打開案として、もう殆ど帰っている状態にはなるが、なんだかんだでこのメンバーを連れてきたことなかったし、一度は食べてみて貰いたかった「拉麺 成」を提案。
20時過ぎ到着。
店はやっているようだ。良かった。車を横付けできるのがありがたい。
半数以上空席の状態でベストなタイミング。(食べ終わって出る頃には外待ち3人くらいの状態だった。)
どういうラーメンなのか?というのを説明したかったが、なかなかこの店に近い他の店を知らないので、これがなんとも。。。とりあえず食べてみて欲しいと言うしかない。
しかしメニューは文字だけなのでどういうらーめんかなのか想像しにくい。
しかもそのメニュー名も、良くも悪くもどういうものか連想しにくいものとなっている。
まぁしかしそれもこの店のオリジナリティと前向きに捕らえて頂きたい。
僕は今まで「ニボリッチ」「エレガントな煮干拉麺」を食べた事があるので、今回は一番オーソドックスな「メロウな醤油拉麺」と「肉メッシ」を。
もう一人は「エレガントな煮干拉麺」、もう一人は「ゴリゴリ手もみチーユニボニック ¥1,200」という謎のメニューと「肉メッシ」を。
着丼。
やはりこの店はビジュアルが特徴的なので、新規の人にインパクトを与えることには成功する。
しかし出オチというだけではなく、実際にラーメンそのものもめちゃくちゃうまい。
今回食べたメロウな醤油拉麺は、鶏の出汁が後からじわーっと深く染み渡るようでめちゃくちゃうまい。味の系統としてはチキンラーメン?だが、それを100倍くらい繊細に仕上げた感じ。
あと、ラーメンにおいて醤油味って言うのはやっぱ王道で間違いないと思った。
麺も全粒粉っぽい細麺がまたうまい。
後半胡椒もかけてみたが、これが想像以上に合う。
折角出汁がこれ以上ないくらいに完成されてるので入れる必要あるかな?とも思ったが、想像以上の化学変化が起きた。
具は丼のふちに置いてあるスタイルなのだが、具の漏れがないか確認ができるのが良い。
本来あってはいけないことだが、二郎系ではたまにニンニクの入れ忘れや豚マシされ忘れなどあったりするので。。。
具そのものは基本的には温めて食べた方がおいしいので、個人的な食べ方としてはスープでしゃぶしゃぶするように漬けて食べるのが良いかなと。
しかし後半は面倒になり全部ぶち込んでがっつく感じで。しかし、この丼は形状的に持ち上げてフチに口を付けて掻きこむには、かなりし辛いという欠点あり。
肉メッシは小ぶりな丼から溢れんばかりの盛沢山な色んな種類の肉が楽しめる。
これをスープでしゃぶしゃぶして食べるのがまた乙。
メンバーそれぞれバラバラのメニューだったので分け合ったが、それぞれ違ってそれぞれうまい。
しかし言えることはどれも出汁がめちゃうまい。
きちんと取った出汁って本当にうまいんやなぁとしみじみと思う。
複数人で行くと一回で色々楽しめて良い。
個人的に今まで食べた中では、今回自分が食べたメロウな醤油拉麺一番好きかも。
人にラーメン屋をお勧めするのは、自分の好きなCDを貸し借りするようなちょっとした緊張感があるが(そういう風な紹介された時ってちょっとした先入観も生まれてしまうし、好みじゃない場合言い辛いし、生返事してもなんかそういうの分かるしって感じで)、今回はみんな自分が思っていたよりも「うまいうまい」って食いついてくれて良かった。
この店に辿り着くまでに二転三転したが、結果的には最良の選択ができた気がする。
見た目も内容も良いし、二郎のような敷居の高さもないので、非ジロリアンへのもてなしラーメン屋としてはかなり良いポジションとなりそうだ。
しかし営業時間が今後短縮されるかもしれないので、その辺りが懸念点でもある。応援したい店の一つだ。