カメコ二郎

ラーメン二郎を中心に食べ撮りの痕跡置き場。カメラを持って二郎に行きます。

MEN YARD FIGHT - 初訪問の友人と。「かつお節」は、スープの醤油との絡みから「おかかご飯」を彷彿。ふわっとした食感は楽しいがすぐに存在感は薄れる。豚は割けるチーズ状態で歯にはさかる。だるまさん脱走。

横浜方面で友人と用事あり。その前に話題のこちらへ。

17:30 過ぎ頃、先に到着した友人から3人程並び始めたとの事。
若干焦りつつも、17:35過ぎくらいに合流。

車を駐車場に入れたりしているうちに、前方明らかに店へ向かっている人影がちらほら。
ぎりぎりのところでファーストを逃しセカンドロットに。
あと30秒くらい支度が早ければ、、、時間の読みが中途半端だった。

ちなみに1ロット当たり7人。茹で時間は長め。なので回転自体は遅め。

付近の駐車場代相場は高めなので、待ち時間での消費は気持ち的にあまり良いものではない。
車の場合は、可能であれば並びなく行ける時間を狙っていった方が良さそうだ。(難しいところだが)

僕が訪問した過去の2回は、ピーク過ぎて落ち着いてそうな昼の14時頃だったので、わりとスムーズだったが、夜帯でオープン前は初めて。
オープン前よりも、オープンしてからちょっと落ち着いた時間の方が良いかもしれない。(これは金曜日の京急川崎店夜帯も同様。)

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そうこうしている間にも後続列は伸びていく。
ちなみに、周りは民家などもあり、並び方にもルールがあるようだ。
ゼンゼン店主なら1人分の端数まできっちりと定位置を指定してきて、ずれ込むようなら機嫌が悪い時は怒鳴ったりするところだが、ここではわりと緩め。

並んでいる間も、だるまさん(フレンチブルドッグ)のおかげか、周りもわりと和やかモード。
人懐っこい感じが、本当に良く飼い慣らされている感がある。

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すっかりくつろいでいて、上から見たらカブトムシとか甲虫系の標本状態。
足の部分だけ見れば北京ダック状態。

ちなみに友人はどっちかといえば犬駄目な方らしいので、そういう人はなかなか穏やかではないかもしれない。

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そして18:00 開店。

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食券購入。
友人はまた持ち前の優柔不断で、「朝から何も食べていないから小にするか大にするかどうしようかえ?」と土壇場で悩んでいたが、小の「豚増し」にしていた。
僕は小ラーメンと「かつお節」を。

鰹節は、世田谷線の松陰神社前駅にあった「辰屋」というラーメン屋の「辰醤油らーめん」というメニューっぽくなれば嬉しいと踏んでいた。

tabelog.com
思えば、鰹節の他にも味付け卵の半分も入っていて、わりと豪華メニューだった。

辰屋は友人が上京してすぐの頃住んでいたところの近所にあった店で、二郎系ラーメンにハマるきっかけでもあった店の一つだ。
僕もここまでハマる前、二郎というものがどういうものなのかも良く知らなかった時期から何度か食べた事がある。
残念ながら、今はもう店がなくなってしまっているので、思い出の味として想像する事しかできない。

着席。
今回は窓側の一番奥の席。花山椒(ホアジャオ)から一番遠い席だ。

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待っている間に、だるまさんの居るはずの場所に、もぬけの殻となった首輪だけが。
誰かが逃がしたのか?脱走か?などと、キム兄にそれとなくみんながざわついて伝えたら、「ははっ」とかって軽く笑い、特に焦る様子もなく、のっしのっしと外へ出て捕まえて首輪をつけてまた定位置へ。

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だるまさんを触れば分かるのだが、表皮の部分と、実際の肉の部分までダルダルの皮の部分がある。
もしかしたら、首輪をダルダルに合せて付けているから、ちょっとした衝撃ですっぽ抜ける仕組みなのかもしれない。

しかし犬が駄目な人とかだったらちょっと怖いだろうなぁと思う。
意外とでかいし。
首輪で繋がれているだろうと思いきや、どこまで寄ってくるの?っていう状態になる。

ここはコートを吊ったり鞄を置く場所とか無いのかな?とかって探していたが、足元にフックが合った。
棚ではなくフック。
こういう発想も、さすがグッドデザイン賞だ。

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着席してしばらくして、鰹節パックが渡される。普通に既製品の小分けパックのもの。
「あ、こういう感じ何やー」感は否めない。
こういう感じだったら自前で持ち込みたい感ある。

そしてコールは「全部」からの着丼。

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この日は野菜は少し少なめな印象。

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友人の豚増しの絵面がなかなかのものだった。
丼の半分が巌のようなゴロゴロ豚の応酬。

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かつお節は、どう使うべきかと思ったが、もうすぐに全部かけてやった。
どういう感じになったかというと、スープがしょうゆを強く感じるタイプなので、それと合わさり鰹節と醤油で「おかかご飯」の味になった。
そしてちょっとふわっとした歯ごたえもまたちょっとしたポイント。

しかし時間がたってふやけてくると存在感は薄くなっていく。
折角パックごとくれているということもあるので、食べる分だけちょっとづつかけて、新鮮なふわふわの状態を保ちながら食べた方が良かったかもしれない。

あと、この麺に対してだったら、もっと大きくて荒いタイプの鰹節の方が良いかなと思った。
今回は小さ目のソフト系だったのでちょっと弱かった。
すぐに存在感が無くなってしまうので、それにもう少し抗えるタイプのものが良いかと。
辰醤油もそっち系だったと思う。

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豚は繊維質の解ける感じ。
割けるチーズならぬ割ける豚。
一本ずつ割きながら食べてみたい。

あと、前回ちょっと感動した花山椒。
行って帰って往復するのもあんまり良くないと思ったので、レンゲにストックさせておくことにした。

二郎系で花山椒といえば、豚星。の辛麺や台湾混蕎麦での無料トッピングメニューというイメージだったが、ここでこういう風に随時提供されるとなると、自分の中での豚星。の存在価値は更に薄れるものとなった。

友人は豚マシでわりとやられそうになっていた。
見た目のゴロゴロ感から、それは想像に難くなかった。
しかし豚マシ200円という値段設定、通常の二郎系にしては少し高い印象だが、これを見る限りはその価値はあったのではと思う。

こっちはいつもよりも野菜の盛が少なかったということもあってか、麺量の体感もあんまり多く感じなかった。
繊維質の豚切れがスープの底に沢山沈んでいるので、できる限りサルベージして退店。

そして食後、爪楊枝で歯の奥にはさかった肉片をほぜりながら反省会。
「蓮爾と二郎はまた別ものやなぁ」という話になった。

食べた後の感じで、MEN YARD FHIGHTは二郎食べたなぁって感じではなく、蓮爾食べたなぁっていう感覚。はっきり分かる。
この甘い醤油味というのが蓮爾感だろう。緑ラベルの醤油感と言うところか。

たまに「二郎よりも二郎している」みたいな表現も見かけるが、ベクトルが若干違う気がする。
蓮爾はやはり蓮爾で二郎ではないので、二郎と比べての違和感と言う部分では間違いではないのだが、決して二郎している訳ではない。似せようとしている訳でもない。
という結論に。

ちなみに、歯の奥にはさかったしつこい肉片はこの間には取れぬまま、予定の現場へ。