カメコ二郎

ラーメン二郎を中心に食べ撮りの痕跡置き場。カメラを持って二郎に行きます。

ラーメン二郎 上野毛店 - 照明の切れた場末感ある店内にて、バランスの取れた非の打ち所がない現状最大限に良い仕上がりの二郎を食す。ヤサイがほとんど無い情報からの咄嗟にカラメオミットが大正解。ブッシュドノエルのような豚は芸術品。アフターは助手さんからありがたいカラメのニュアンス講義。ここ最近のモヤが一気に晴れて方向性が見えた。

21:40

そこそこの並び。
これは宣告ありかも?などと、怯みつつ迷いつつ接続。

最後尾の方に特に何も言われなかったので、まぁ良しかなと。

21:46

助手さんが出てきて、自分までで終了との事。
ギリギリセーフで一安心。
しかし結果として、自分の後に接続する人はいなかった。

そして、顔馴染みの常連のお客さんが前日と同様、またも2人前に接続しているのを確認。

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なかなかミラクルなタイミング。

大ラーメンを。

薄味 カタカタ
申請。

常連の彼はまた柔らか目。
柔らか目は食べないんですか?と言う話もしていたが、茹で時間が倍以上に長くてかつ自分は食べるのがそんなに速くないので、確実にロットが乱れると思って気を遣ってなかなか手が出ないでいたのだが、誰かと一緒、特に彼と同じロットの時だったら試してみても良いかもなぁ、などとまた密かに企み始める。

この店は空いた側から座っていくパターンなので、どこに座るのかは完全にランダムなのだが、これまたミラクルに常連さんの隣に。

道路側の照明が消えていて被災場のような雰囲気。
場末感と言うか、裏路地に佇むひっそりと薄暗い中で、飢えた人々が駆け込んで賑わうラーメン屋。

なんだかとっても二郎っぽくて、こういう照明も意外とありな気もしてしまう。
自分の席は丁度道路側だったので、もろにこのアングラなヤバい雰囲気を堪能。

さて、コールは前日の反省から、この日はカラメは「かなり少し」って言う表現で行こうかなぁなどと考えているとコールタイム。

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自分が答える前に、「今日はヤサイほとんど無いんですよ〜」との情報を頂く。

おおお。

そもそもカラメはヤサイへの味付けを考慮した末に考察し始めたものなので、ヤサイがほとんど無い場合はカラメそのものをオミットで良いのでは?と。
ニュアンスどうしようって、ずっと悩んでいたことが一瞬で全てどうでも良くなる。

この情報を得てから、切り替えて情報処理、なんとか瞬発力で捻り出して、

ニンニク少し アブラ少し

で。

我ながらなかなか柔軟に瞬発力良く対応できた気がする。

着丼。

ヤサイがほとんど無いとは言え、全然あり。

とある時の京急川崎店のヤサイマシマシくらい。

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しかし、その日その日でしれっと思いっきりブレる店もある中、こうして情報を開示して頂けるのは、コールにも影響が出る部分なので本当に助かる。

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こう言う部分から、最大の良心を感じられる。

アブラサラダは普通に鮮度良い感じ。

前日のカラメがかかったアブラサラダよりも、なんとなくフレッシュな印象も。

スープは絶妙に欲しい重さで飲みやすさ。

もう気持ち薄くても問題ない。

なので、ヤサイがもう少し増えたとしても問題なさそう。
と言うか丁度良くなりそうな気もする。

色々悩んでいたが、やっぱりそもそもカラメ無くても問題ないかも?

カタカタ麺は、前日と同様に求めていたワシっと感もありで普通に好み。

好きだった頃のカタカタ加減に戻っていた部分からも同様に、スープの加減も好みの感じに戻った可能性あり。
やはり、一過性、季節的、なものだったのかもしれない。

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伊達に、大将に「薄味カタカタの人」として信じてやまれない人になるくらいには、その仕様で食べて来た訳じゃない。

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やはり自分にとってはこれが殿堂入りか。

豚はゴロッとかなりの厚めにぶった斬られた塊。

1番分厚いところで 6cm くらいはあるのではないだろうか。

クリスマスも近付いてきたことだし、ちょっとしたブッシュドノエルかな。

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これには、隣にいた常連さんも思わず「良い豚ですね」と声を漏らす。

個人的にも、側面のタコ糸の跡の部分なども含めて、この豚には完璧な造形美を感じた。
もはや芸術品。

肝心のお味はと言うと、下手な脂身や固い所などなく、ふわっとジューシーで最高の仕上がり。
アメイジング。

そんなこんなで完飲。

何かに偏ることもなくトータルでバランスも良くて、非の打ち所がない、現状最大限に良い仕上がりだったように思う。

気付くと、店主さんも帰宅して店内には自分と常連さんと、残った助手さん2人と言う感じだったので、良い機会だと、前日疑問に思った "カラメの匙加減" について伺ってみる。

すると、実際にカラメ用のお玉を手に取って説明頂く。

カラカラ - すり切りいっぱい。
カラメ - お玉の内側中間点くらいに線が引かれているらしく、それ目安。カラカラの半分くらい。
カラメ少し - その線に届かないくらい。

みたいな感じだったかな。

完全に目分量ではなく、意外とそういう決まり事はあるみたい。
でも、大か小かとか、他あらゆる部分でどうしてもブレは出るかもとの事。

スープの味は変わらないくらいでヤサイとアブラに軽くかかる感じとかってできますかみたいなことも聞いてみたが、上野毛のヤサイはそんなにしっかり敷き詰めないから、どうしても下まで落ちるので、スープには影響出てしまうかもとの事。

なるほど。。。

確かに、改めて "薄味 & カラメ少し" が活きる中山駅前店や生田駅前店を振り返ると、モヤシの敷き詰め方がもはや茅葺き屋根のような密度の高いものになっていて、カラメが雫として氷柱のように目視できて、美しく潤う感じに見える。

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気持ち粘度のある成分でも含まれているような感じ。

反面、上野毛店では潤うよりも滲む感じと言うか。

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こう言う部分から、一概に二郎と言えど、それぞれにそれぞれな部分がある事を改めて認識。

めちゃくちゃ参考になりました。

ここ最近色々と悩んでいたが、今日の一杯やこの話が聞けて、一気にモヤが晴れて方向性が見えた。

自分には上野毛店ではカラメは基本不要かな。

こんなにスムーズに色々スッキリと答えが出ると思っていなかったので、この日は来れて本当に良かった。

他にも、混みやすい時間曜日とか年末年始休業とか、昼間の助手さんは実は先代店主さん時代からいる大ベテランと言う情報など、興味深い話が沢山聞けて、非常に有意義な時間でした。