昨年のラスト二郎、新年一発目二郎がこちらだったため、今年も生田で賑わう年になるかとも思いきや、意外と今年に入ってからまだ2回しか訪問できていない状況。
そろそろ渇望していたのだが、タイミングに恵まれて訪問。
20:55
外待ちは見当たらず、進行形で食べている座席にも空席が見られる。
中待席も0と言う好タイミング。
関係ないが、この生田駅前店の長い横長四角形の看板を見ると、これをこのままフェイスタオルにしたらどうだろうっていつも思ってしまう。
すぐに入店して食券購入。
小ラーメンを。
しかし、自分が入店してすぐ、ラストオーダーの21時まで後5分というタイミングで、割とドドドと駆け込み多数、自分のロットはすぐに満席に。
さらには1名余りで8人のラストロット。
本当に良いタイミングだった。
事前確認は、前回も担当だった、もうなんとなく察してくれてそうな助手さん。
こちらを伺うように聞いて頂き、スムーズに申請完了。
薄味 油抜き カタメ
同ロット、カタメは半数くらい、柔らかめは2人くらいと、デフォルトが逆にほとんどいない変則仕様。
道路側、一番奥席。
ヤサイ ニンニク少し アブラ少し カラメ少し
中山駅前店のヤサイが鮮やかな緑なのに対して、こちらは深緑な感じが特徴。
中山の色味が鮮明なRGBな色味に対して、生田はそれをCMYKに変換したような、マットな色合い。
丼の淵から覗くスープはいつになく非乳化っぽくてそそる。
まずはアブラカラメサラダ。
ラストロットらしく気持ち冷えた感じのおひたしスタイル。
やっぱり熱々のシャキシャキスタイルの方が好みではあるが、こう言う日がたまにあるからこその良さと言う部分もあるし、これはこれで趣もあって嫌いではない。
薄味油抜きスープは、少しほろ苦さや香ばしさをはらみ、そのブラックな色合いから、ブラックコーヒーを彷彿させる。
と言うか、苦味の感じ的に、普通のコーヒーというよりもデカフェコーヒーに近い。
二郎謹製醤油の遺伝子組み換え大豆とタンポポ、元を辿れば同じ、とでも言うか。
このコーヒースタイルスープ、改めて絶妙に自分にしっくり馴染む感じあり。
これも油抜きだからこその恩恵。
油抜きとは言え、ベースのスープにしっかりと豚成分が溶け出しているからか、重みはしっかり。
この重み加減が絶妙。
結果的に、最後までこのキャラクターがブレる事なく安定していた事にも舌を巻く。
つい前日に食べた中山駅前店が、だんだん重いキャラクターになってしまった部分を考えると、ちょっとやそっとでブレない生田の安定感が改めて凄いなと。
生田駅前店を非乳化だと言う人もいる中、上野毛店や中山駅前店を非乳化の基準だと思っている自分にとっては、どちらかと言えば乳化の部類にカテゴリーしているのだが、この日は少なくとも直近の中山よりも非乳化に感じた。
そう言う比較が顕著だった部分もあり、この日の生田は自分がかなり求めていたものだった。
踏まえて、中山や駅前店や上野毛店でも、「油少し」「油抜き」を、今一度検証してみたい気持ちに。
より非乳化が楽しめそうな気もする。
麺はお馴染み、生田オリジナルの太い平打ちが最高。
真ん中付近が海抜1.2cmくらいありそうだったが、果てしなく旨いので、むしろありがたい。
カウンター上部が高いので、厨房の様子があまり見えないのだが、しっかりと細かい部分まで掬い出して盛り付けてくれているように見えた。
京急川崎店だったら、こう言うハギレ的な部分はあろう事か捨ててしまってそうな所、余さずに使い切るスタイル。
こう言う何気ない所作から、食材に対しての扱いや姿勢をどうしても比較的に感じ取れてしまうが、生田のスタイルには好感でしかない。
豚は淡白系ではあるものの、適度にしっとり喉も渇かず。
いくら食べても太らなさそうな良質タンパク質。
完飲。
自分のホーム御三家、中山駅前店、上野毛店、生田駅前店だが、何となく世間的にイメージする一番クラシカルなスタイルが生田な気がする。店としては一番新しいが。
久し振りにこのクラシカルな系統が食べたいと思っていたタイミングで、狙いを澄ませて求めていた一杯を食べた時の完全一致な感じ。シンクロ率100%。
全てを余すことなく取り込んで完璧なまでに体に馴染んだ。
良すぎる。