二郎や諸々、色々とタイミングを逃しまくったこの日、結果、久しぶりにこちらに辿り着く。
23:00
データを遡ってみると、約1年2ヶ月ぶり。
本当は少し前から訪問したいタイミングもちょくちょくあったのだが、深夜1時までの営業を謳っている所、最近は24時くらいに閉まっている場合が多く、閉店時間が読めずに宣告されたことも数回あったので。
まずは食券購入。
券売機の横にて、価格改定のお知らせ。
今年 2/25 に、一部商品の値上げがなされたみたい。
「ご理解いいただけますよう」との事だが、それでも、この界隈の中でもかなり安価に頑張っていると思うし、十二分に承知。
とりあえずまぁシンプルに、この店でのいつも通りに。
ラーメン(800円)+ 麺大盛(100円)を。
お好みに関しては、
味 > 薄目
油 > 少なめ
ライス > 大盛り
この店は独自の獣臭というか、なんか酸っぱいようなにおいが漂っているのだが、個人的にはこの一点だけがどうにも苦手。
人によっては、これがむしろ食欲をかき立てるように惹かれるのかもしれないが。
しかし、この日は暖かくてドアも開放していてそこまで気になるほどではなくて良かった。
BGMはラスタと言うだけあって、レゲエなのは変わらず。
程なくしてライス着丼。
卓上のセルフ青かっぱを乗せて、ラーメン着丼まで待機。
そしてラーメン着丼。
海苔で覆い隠すスタイルは相変わらず。
海苔を開けてみれば、まさにクラシカルな家系の御尊顔。
やはりまずはスープ。
「あーこれこれ」と思わず唸れる、まさに自分が求めている家系スープがこれ。
と言うのも、実はこの店こそが自分がラーメンにはまるきっかけになった店の一つでもあり、自分の家系ラーメンの基準がこの店だったりする。
人によっては全くそうは思わないかもしれないが、地方から出てきて一番食べたことのある「家系ラーメンを看板している店」がここだったということで、刷り込みのようなものもあるかもしれない。
さて、これまで「薄味」のみだった所、今回「油少なめ」も初めて試してみたが、それでも十分な味と重さ。
これで決定で良いかも。
絶妙なバランスの上で成立していた。
このバランスを崩したいと全く思わなかったので、結果として今回は卓上はほぼ使わず、少しコショウを途中でぱらっとした程度だった。
あと、毎回思っていたが、心なしかほんのりと、みりん成分のある焼き海苔と塩、を感じるような。
「海苔塩」?のようなこの成分を感じるスープ、これこそが自分の中の家系ラーメン。
麺の太さと硬さもまさに自分好みにドンピシャ。
何も申請せずノーマル状態だが、適度に硬め。
麺を噛み切る時に、今自分噛み切ったと分かるくらいに、歯を入れる意識を感じることができる。
店によっては、これを硬めの基準に設定しても良いんじゃないかと思ってしまう感じでもあるが、デフォルトでこれで自分好みという点も、自分と相性良いと感じるポイント。
太さも界隈で比較すると少し太目かもしれないが、この太さが凄く好き。
大抵もっと細い場合が多いが、前述の通り自分の中ではこれが基準なので、なぜ各店もっと太くしないのかと思ってしまう。
なかなかこの丁度良いポイントを抑えてくれている店がありそうで無い。
ほうれん草は、なんだかバターソテー味を彷彿。
スープの塩気や少々の油成分がまさにバターのそれに近いのだと思う。
茹で加減もなかなかのクタクタなので、かなりのソテー感。
これもいい感じ。
チャーシューはまぁなんの変哲もない感じだが、この点においては下手に奇抜なことは期待していないので、これで正解。
海苔巻きご飯も良好。
今回の薄味味加減でも全然相性良し。
完飲。
派手さはないけど、シンプルにやっぱり旨かった。
自分の中で、二郎という超えられない壁が存在してしまった今だからこそ積極的に選択する店ではないものの、自分にとって重要な店であることには変わりはないなと再認識。
自分のラーメン史を語る上で外せない店。
クラシカルにして原点。
ボリューム感も、下手にライス食べ放題じゃない分健全に。
ご飯食べ放題にしている各店、お米の高騰や食べ残しなどで苦しんでいるようだが、この店の「一杯のみ無料」って言うのは、割と折衷案な感じもあって良いのではないかと思ったりする。
米月々値上げして来て それ以上ライス無料無理と思います 頑張ってやってるですけど無料でライス無駄にすると、、 pic.twitter.com/FLdqfv81DZ
— 大輝家 日吉 ヒョウ (@Dakiyahiyoxi) 2025年4月19日
個人的な意見としては、度々値上げされるよりも、一旦そこは据え置きでお代わりを有料化する方が助かるかもしれない。