この日は、先日府中店の記事で書いたリハーサルの本番の日。
会場は玉川上水。
リハーサル1回で体調が不安な部分もあったが、一度やったことのある曲が殆どだったこともあり、なんとか無事終了。
演奏内容でどうこうはあったものの、終了後の温かい空気に救われた気がする。
迷ったけど、引き受けて良かったかもしれない。
と言うことで、せっかくここまで来たからには帰り道方向でどこか二郎に寄ろうと言うもの。
選択肢も多数。
立川店、一橋学園店、八王子野猿街道店2、仙川店、生田駅前店など。
同じく参加した最古のジロリアンミュージシャンにも、行くならどこが良いだろうかと相談してみると、彼は仙川店がホームで、家もそっちの方だし食べる機会も一番多いが、それでも仙川推しとのこと。
そして、もし仙川だったら俺も行こうかなぁ、、、などと言い始める。
自分はこの中だと、立川店、一橋学園店、が未訪問。
八王子野猿街道店2がもう記憶にないくらい昔に1回。
仙川は数回、生田はもう言わずもがなと言う感じなので、こう言う機会でもないとなかなか行けそうもない、立川店、一橋学園店、八王子野猿街道店2を優先的に考えていたが、そう言うことなら仙川にしようかなぁと。
実際自分も仙川店はかなりご無沙汰だし、内容的にもかなり好きな店舗だし、友人と食べられる機会もなかなかないので、選択理由としては十分だろう。
実に3年7ヶ月ぶりくらいに訪問。
18:17
この店でかつて見たことがないくらい、人が溢れている。
ホームであるはずの友人も、土曜日に来ることはもう数年ぶりとのことで、この並びには少し面食らっている様子。
すると、この様子を察してくれた、近くにいた慣れてそうなお客さんが、「食券先に買って、最後尾はあっちです」みたいな感じで案内してくれる。助かった。
とりあえず普通に小ラーメン(800円)の食券を買い、最後尾と思われる場所へ。
個人的に、ホームが基本的に先買い制じゃないので、ここまで並びがあるのに先買いする感じがどうにも慣れない。
あまり考えたくはないが、例えばもし途中で麺切れとか機材トラブルとかで打ち止めになってしまったら、払い戻しがめちゃくちゃ面倒くさそうな気がするので、確実に食べられる位置まで来てようやく購入した方が良いのではって思ってしまう。
まぁ店側が決めているルールなので、そこにとやかく考えるだけ無駄ではあるが。
しかしこの最後尾、食券機側の入り口を先頭に、まず駅方向に、そこから折り返して反対方向に、さらに駅方向に伸びて、隣の店舗に若干はみ出すくらいの位置。(今ここ)
その位置でも若干グレーな気がするが、更にこれ以上伸びていくと、隣の店からよく思われなさそうな雰囲気もあり、もう一回折り返した方が良いのか。。。
しかし折り返すとしても、現在3列目で、既に大分道路側にはみ出して車が来たら轢かれそうな状態だが、一体何列目まで許容できるか。。。
個人的には線路の橋の方向に伸びた方が良いのではとか思ったりしたが。
しかし誘導できる人物がいない。
店内の様子が見えたが、久しぶりに見る店主と奥さんっぽい女性助手さんの二人体制のみで、とても誘導まで手が回らなさそう。
久しぶりに見るお二人にはなんかほっこりしたが。
ここは客同士が有志で協力し合っていくべきなのだろうけど。。。
とまぁ、ちょっとよぎったりもしたが、考えるのを辞めて流れに身を任せることにした。
自分のような、かなりの久々訪問者にどうこうできる力はなかった。
この人数なので、結構待つことになったが、まぁあれやこれやと話していたら気付けば割と進んでいた。
店内奥側1番2番で。
相変わらず電子レンジには大量の動物の首。
その奥にはビリケンさんも健在。
トイレには昔ながらの浜崎あゆみのポスター。
友人が何故かやたら一見の価値ありとお勧め。
それにしても、鍋客や持ち帰りだけの客もひっきりなし。
女性助手さんはひたすらお土産作りに勤しむ。
そして渡す時に、丁寧に作り方などを一から説明。
そしてお待たせしたことを謝罪するなど、とにかく良い雰囲気を作り出していた。
鍋は以前にこの友人とやったことがあるが、テンションが爆上がりすることを覚えている。
これが土曜日の仙川の風景かと。
週末家で鍋を囲う人の、思いの他多い事。
結構みんなリア充してるなぁ。。。
そして、自分の記憶では、生麺単体の購入は持ち帰りラーメンの提供が始まった辺りからできなくなり、持ち帰り購入者のみ追加麺は可能だと思っていた所、以前と変わらず1玉100円で提供していることを知ったので、2玉購入しようかなと。
そっと200円をカウンター上部へ。
しかし、本当にこの店ほど持ち帰りで賑わう店もないんじゃないだろうか。
とは言え他をそこまでよく知らないが。
さて、自分たちのものと思われる麺上げタイム。
一発目の丼に投入した麺が、勢い余って溢れんばかりのすり切りいっぱい以上、海抜数センチ。
相変わらずの約束された麺量に、否が応でも上がる。
友人はこの光景を見るのが大好きらしい。
女性助手さんからコールタイム。
まず友人から。
全部。
自分は久し振りだし、とりあえずハズレなしコール。
ニンニク少し アブラ少し ヤサイ
すると、
ニンニク少し ヤサイ少し アブラ?
みたいな感じで、誤って復唱。
ヤサイは絶対に少なくしないで欲しいので、その内容は危ういと思い、少し焦って訂正しつつもう一度復唱。
しかし鉄板だと思っていたこのコール、前回の府中店でもそうだったが、聞き馴染み、あんまり良くないのだろうか?
ちょと自信無くなってきた。
・ニンニク少し ヤサイ アブラ少し
→ 順番としては一番一般的なパターンだが、ヤサイとアブラ両方を少しと勘違いされてしまうかも?ノーマルを「少し」で挟み込むのも複雑な気がする。
・ヤサイ ニンニク少し アブラ少し
→ こちらも順番としては一般的なパターンだが、ヤサイとニンニク両方を少しと勘違いされてしまうかも?
と言う事から「少し」と情報を付加するものは基本的に前にまとめるべきだと思っていたが、意外とそんな事は無く、それよりも聞き馴染みが一般的な順番の方が大事だったりするのだろうか?
ちょっとこの辺り、見直しても良いかもしれない。
実際、更にカラメも付加する生田駅前店の殿堂入りコールではこの順で落ち着いたので。(ヤサイと、、、ニンニク少し、アブラ少し、カラメ少し)
少し間隔を空けて、「と」を入れて、
ヤサイと、、、ニンニク少し アブラ少し
今後このヤサイファーストで様子を見ても良いかもしれない。
と言うことで着丼。
ヤサイ少し勘違いをワンクッション挟んでしまったせいもあってか、心なしか友人の丼と比較すると、自分の一杯の方が全体的に小ぢんまりと見えるような。。。
全部コールのヤサイは、自分と同じく「ヤサイ」のはずなので、見た目は変わらないはずなのだが。
やはりここは一発で決めたい所だった。
そして、この店も先日の府中店同様に、照明の具合で微妙に赤寄りのカラーリング。
正常な色合いで一度見てみたい。
とりあえずアブラサラダ。
クッタクタのヤサイにアブラ。
これが何というか、少し時間がたったお惣菜の回鍋肉みたい。
めっちゃくちゃ旨い。
これじゃ全く足りない。
けど、ヤサイはコールしてもそんなに増えないのが仙川。
焦らしてくれる。
そして以前のデータから、ヤサイは最後まで温存した方が良いコンディションを維持できた記憶があり、食べ切るのをなんとか我慢してバランスよく食べ進める。
スープは以前の記憶よりも少し乳化気味。
ブラックなスープでどんどん麺が黒く染まっていくイメージがあったが、この日はそこまで染色はない。
これはSNSとかでもチラチラ見ていた情報だったが、なるほどと。
とは言え、くどい感じはなく、仙川らしい少しカラッとした後味も爽快で健在。
麺は硬さ太さ、言うことなしの自分がイメージする二郎。
オーションの香りの高さも二郎随一な気もする。
この粉っぽい感じがなんとなくスープにも溶け出す感じというか、全体的にちょっと粉感が漂う感じが仙川の特徴。
これが本当に好き。
二郎独自の麺の解像度の高さが伺えて、めちゃくちゃ旨い。
豚は、なかなかの端豚となかなかの厚みの中間部位。
京急川崎店なんかは、この数年でデフォルトのブタを真ん中で切って半月上に2枚みたいな、結果的にこれ2枚合わせて1枚やんって言う、あからさまなステルス値上げな部分を察する所、出し惜しみすることなくこう言うブタを提供してくれるのは素直に好感触。
折角なのでと、卓上も色々と一通り。
特筆すべきは、"Hachi 激辛スパイス カレー粉"。
二郎に置いてある卓上としては珍しいなと、非乳化の醤油スープにカレー粉ってどうなんだろうって思ったが、友人が激推しだったためかけてみると、想像を遥かに上回るくらいに良い感じにカレーとして馴染む。
かけすぎ注意っぽい気がしたので、ほんの少し振りかけただけだが、これは少し感動レベル。
かつての友人のホームである、今は亡き「蓮爾さんこま店」の「ガラムマサラ」を彷彿。
十数年前、彼に連れられて食べた記憶が呼び覚まされて、なんだかノスタルジーな気分になった。
終盤、麺の密度も落ちてくると、仙川特有のスベスベのお箸ではなかなか麺が掴めない場面も。
そしてレンゲもないので、トッピングアブラもなかなか掴めず、気付けばあまり消費できずに、まだまだプカプカと浮いていることに気付く。
序盤から麺にもっとがっつりと絡ませて食べるべきだったと反省。
ちょくちょくこう言う食べ方をしてアブラを残している人を見かけるが、その度にそんなに残すのであればアブラコールは自分みたく「少し」にしといたら良いのにって思ったりしていたのだが、今回は人のことを言えない感じに。
勝手を掴みきれていない店舗だと、バランスよく食べるのは難しいなと改めて思った。
逆に言えば、自分は最近は勝手知ったる店にしか行っていなかったと言うか、ちょっとそのぬるま湯に浸り続けていたと言う部分もあったかもしれない。
二郎って初見殺しな部分は確かにあると思う。
通い詰めてこそ本質が分かる食べ物だと思う。
と言うことで、今回もやはり油量もあったために完飲はならずで、適当なところで終了。
しかし、未だにお土産作りに勤しむ女性スタッフさん。
200円玉を置いているけど、気付いて貰えたかな、やっぱりお金取り下げて買うの辞めようかな、などと思っていると、「ちょっと待ってね」とのこと。
外を見れば並びは相変わらずなので、早く席を立って譲ってあげるべきかとも思ったが、逆にこの場合は下手に席を立たない方が良いかもと思い、しばし待機で。
そして、遅れたことを謝罪して頂きつつ、なんだかとても気持ちの良い送り出しを。
まさに料亭の女将さん。
仙川の店主さんは、現存する二郎の中でも割と昔ながらのピリッとした雰囲気を醸し出しているが、この飴と鞭なタッグはとても良いなと思う。
実際のラーメンも仙川独自の爽快感あり、女将さんの気持ちの良い送り出しといい、なんだかとっても良い後味。
なんて気持ちの良い店なんや。
とりあえずイベントもなんとか無事終わり、考えうる最高の形でこの仕事を〆ることができた気がする。
2回に渡るちょいアウェイ二郎活動も、最良の形で終えられた気がする。
帰ってから持ち帰りの生麺を一応計測。
1玉ほぼピッタリ400g。
2玉買ったが、どちらもかなり正確に。
女将さんの正確な技量を垣間見ることができた。
袋を開けた時に漂う麺の香りがもう最高。
3等分に。(約267g x 3)
そして冷凍庫へ。
冷凍庫にこれがあるだけでなんか嬉しい。
しかしこれで200円。
100g辺り25円。
めちゃくちゃ安い気がする。
スーパーの既製品で近いものと言えば、シマダヤの焼きそばとかとかが比較対象になりそうだが、こちらの圧勝じゃ無いだろうか。
昨今お米が割高になっている今、もし仙川店が近くにあろうものなら、数キロ単位買いで主食にしても良いのではとか思ってしまう。
生活圏内に是非欲しい二郎だなと改めて思う。
また食べたい。