三週間以上に渡る長期休業後も空けて二週目。
下水道の工事のため8/4〜臨時休業いたします。
— ラーメン二郎 上野毛店 (@kaminogeJiro) 2025年6月12日
目安としては2-3週間ほどと聞いていますが、終了日は未定のため決まり次第こちらで発信します。
最終営業日は8/2(土)のお昼の営業となります。おそらく材料切れで早めの閉店となると思います。よろしくお願いします。
おはようございます。明日、27日(水)より営業を再開します。お待たせいたしました pic.twitter.com/mUwgyCVw7A
— ラーメン二郎 上野毛店 (@kaminogeJiro) 2025年8月26日
ようやく機会に恵まれて訪問。

この日は、制作のクライアントから、コールの段階になってから麺カタメできますか?と言うような、若干心ざわつくような注文が入り、精神を落ち着かせるためにも二郎を摂取したい気分だった。
(結果的にその例えで言うと、麺はデフォルトのままで、コールの方で対処するような感じで落ち着きそうだが)


21:30

屏風エリアとフェンスの境付近の程良い並び。

営業再開も二週目と言う事で、通常運行に落ち着いたような感じだろうか。

まだもう少し混み合っているかと、少し覚悟の上で訪問していたが、杞憂でホッとする。
店のビルは、改めてこうして見上げると、この一角の中ではかなり高い建物なんだと分かる。

足場工事に囲われた外壁。


工事中の二郎と言えば、2022年の前半頃の中山駅前店を思い出す。
雨宿りに丁度良かったことを思い出す。
あとは、蓮爾登戸店も長らく外壁工事期間があったな。

大ラーメンを。

入り口先頭待機していると、食券購入に現れた、ラストロットの顔馴染み重鎮常連さんと邂逅。
「(再開して)何回目ですか?」と言うのがお約束なご挨拶。
当然のように既に3回くらい食べているようで、予想を裏切らない。
その時にスタッフさんから後ろ何人?と言うやりとりで、彼の後ろにも数人いたみたいだが、そのまま最後尾に回ってラストの宣告人になる模様。
この時点で、21:48。
自分の後ろに9人。
宣告。
さて、どう食べるか。
前回の訪問時、「油抜き/カタメ」にて決着がついたと思っていたが、実は時間差で、それによると思われる体調に不調が出る場面が。
個人的にしょっぱいもの?を食べるとたまに起きる謎の現象なのだが、これがやっぱりちょっと怖い。
このしょっぱさ加減の線引きが、曖昧で把握しきれていないのだが、少なくとも「薄味」の時は起きたことがない。
「少し薄味」でも大丈夫。
「デフォルト」の時は、スープをそんなに飲まなければ大丈夫だが、ついそこそこ飲んでしまった時はグレーゾーン。
家系ラーメンはデフォルトの味を食べた時は割と確実。
あと、貝の浜焼きを醤油ヒタヒタにしたものも確実。
これまで本当に色々と検証してきたが、必然的に消去法的にも、自分にはやっぱり「薄味」が合っているのかなぁと。
味の出方としてはデフォルトが好みだが、足りない場合は、卓上の胡椒や唐辛子で補強するようにすれば良いかなと。
あとはまぁ、最近二郎自体の頻度も落ち気味なので、慣らしのためにも薄味からやんわりと攻めるのが良いかなと。
この日は良い声の助手さんのターン。
食券提出と同時に「今日はどうされますか?」と言う対応が、非常にスマートに申請しやすい環境を作って頂きありがたい。
油抜き 薄味 カタメ
申請。

待機中、店内を改めて見回すと、壁がやはり綺麗になっている。
ぱっと見ではそこまで違いは分からないが。
ニンニク少し アブラ少し ヤサイ
コール。
着丼。






一目、とにかくこの「ほぐし豚」の存在感。

絶対に旨いやつ。

豚3枚デイはちょくちょくあるが、その3枚目がほぐされていたような感じ。
単純に3枚頂けるよりも、なんかお得感というか、バラエティに富んだ仕様で、嬉しいかもしれない。
そして、ヤサイの惜しげない気前の良い盛りっぷりも、見ているだけで本当に気持ち良い。
あと、普段なら着丼時からもう少しスープが目視できた気がするが、この日はそこまで見えず。
過去の記事の写真と見比べても、やっぱり少なめな気がする。
先月後半くらいに「スープ少なめ」が可能なのかどうか検証してみたことがあったが、その際は難しいとの解答だったので、たまたまか、フィードバックして頂けたのか。
何にせよ、ある意味一般的な二郎らしいビジュアルで惹かれる。
とりあえずアブラサラダから。

ヤサイはかなりのシャキシャキ。
アブラはこれでもかとフヨフヨ。
それぞれに、営業再開を祝したように鮮度も申し分なく、対極にある食感コントラストが良すぎる。
前菜として最高の仕上がり。
スープは、久しぶりに「薄味」と言うことで、物足りないかもしれないなぁと思いながら飲んでみると、思いの外全然良い感じ。

普通に丁度良い味。
醤油感と出汁成分とのバランスが、自分が求めていた好みにまさに黄金比。
奥ゆかしい味わいにホッとする。
結果的には、卓上の胡椒や唐辛子の入る余地はなかった。

完成されすぎていた。
ほぐし豚がしっかり味染み系だったのも、薄味にしておいてバッファーを持てていた部分も影響して、総合的に良いバランスになったのかもしれない。
逆に言えば、ほぐし豚が入らない場合は薄くなるかもしれないが、それはまぁその時。
ほぐし豚は、以前の反省を思い出し、沈み込んでしまう前に、序盤から思い切って遠慮なく食べ進める方針で。
しっとり食感でしっかり味わい。
ご飯に乗せたらいくらでも食べられそう。
これを具にしたおにぎりでも出したら絶対に売れそう。
更に、ニンニクを織り交ぜて一気に頬張ると、もうバッチバチに決まる。

絶対に口がニンニク臭くなるが、このインパクトには意識が飛びそうになる。
麺は、奥の方に確かに感じるカタメ独自のタイトなスウィートスポットが心地良い。
改めて、カタメは独自の癖が面白い。

太さは気持ち細目かも。
食後に製麺助手さんに聞く機会があったが、普段通りとのこと。
まぁそうコロコロと仕様を変える訳でもないのは理解できるので、その時の素材や茹で加減だろうか。
麺とほぐし豚の組み合わせも、当然のように旨い。
豚は、必要十分な厚みでしっとりと淡白なよく知っている上野毛豚。

ほぐし豚とはまた違った味わいで、飽きないバリエーション。

程なく、空席となっていた隣の席に、宣告人となった顔馴染み常連さんが。
こうして連席になれる機会は本当にその時々のタイミングなので、それがハマるとなんか楽しい。
アブラマシマシコールを殿堂入りしているくらいにアブラーな彼だが、最近は、一般のお客さんに提供できない脂身の切れ端があった時は頂いているのだとか。
上野毛店の助手さんや大将含め、みんな脂身耐性がないらしい。
かく言う自分も苦手な部類ではあるが。
厨房を見ていると、まさにそのアブラを発見。
そして案の定、彼の丼にて着丼。(思わず撮らしてもらう。)


ビローンと横一文字に伸びたアブラは、なんか寿司ネタのジャンボ穴子みたい。
と言うことで、ありがたくも少しお裾分け頂く。

しかし、主張強めな脂だったら苦手かもしれないなぁと思いつつ、少し恐る恐る食べてみると、びっくりするくらいホロッと実態のないトロトロ感で、口の中一面にジュワッとジューシーに旨みが広がったかと思うと儚く溶けている。
一瞬の出来事の後に、いやこれ、めちゃくちゃ旨いやんと我に返る。
ポイントは、脂身だけじゃなく、わずかにひっついている赤身成分。
そしてしっかりと味染み。
たった一口だが、これは想像以上の満足感。
これを食べた後で、自分の残りのしっかり赤身豚を食べると、気持ちタイトすぎる気もしてしまった。
まぁ確かに、これをあの一本穴子な量で食べるのは胃がもたれそうだが、一口サイズで切り分けて提供したら、喜ぶお客さんはいっぱいいるんじゃないかなぁと思った。
このアブラの感じは、以前に生田駅前店の持ち帰り豚をみんなでつついた時の、鍋の中央に鎮座していたアブラを思い出した。
同様に、ジュワッとジューシー、飲む脂醤油。
お裾分けに大感謝。
さて、もはやこの重鎮常連さんでラストと言うこともあり、後続客を気にする必要もなくなり、ゆったりと堪能。
飲まないスタイルで行く予定だったが、今回は久しぶりに薄味で、それも最高に自分好みで、もう俄然飲みやすくて、時間も許されたので、完飲不可避だった。


あとは、いつもよりも心なしか水量が少なめだったことも、飲み切りやすかった原因かも。
個人的には今回くらいの量で十分。
久しぶり補正もあったかもしれないが、各パーツの仕上がりやバランスも自分好みに完璧で、本当に旨かった。
神がかった上野毛店は本当に強すぎる。
上野毛店の今回の休業は、単なる夏季休業ではなく不足の休業ということで、他のホームである中山も生田も通常営業だけど、なんかフェアじゃない気がして、二郎に対して若干気落ちしていた部分はあったが、今回は、最近食べた他の二郎を完全に圧倒していた気がする。
その後は、少し歓談タイム。
休業中の様子。
麺の太さ。
内装の綺麗になった所。
厨房の水溜まりが無くなって、足で水を寄せる必要がなくなって足が寂しい。
足が疲れやすくなった。ぼこぼこが良かったのかも。
工事費用と競馬。
近隣の旨い店レポート。
新調したおしぼりが吸水しすぎる。(拭き取りにくいかも)
カラカラコールにしておきながら、今日めっちゃしょっぱかったって店の前で駄弁る若者。(完全にカラカラが蛇足)
ようやく日常が戻ってきた気がした。