カメコ二郎

ラーメン二郎を中心に食べ撮りの痕跡置き場。カメラを持って二郎に行きます。

ラーメン二郎 上野毛店 - 久しぶりに「カタカタ」検証。ワシャワシャとタワシのような小気味良すぎる咀嚼感で半端なく癖になる味わい。完全に求めていた自分の好きだったカタカタ加減。現製麺助手さん期間はこれで良いかもしれない。余韻の旨さ、食後の多幸感、爽快感に至るまで、めちゃくちゃ旨かった。大丼考察。外壁工事は終わってカラーリング。自然災害の集団心理とは。

21:27
そこそこ良い並びだが、金曜日はこんなもんかなと接続。

来週の月曜日は祝日なので、その分必然的に食べられない間隔も空いてしまうので、食べておきたかったことも理由の一つ。

前にいた客が何やら後ろを少し気にしているなと思ったが、実は代表待ち予備軍。

程なく、かなりの大軍(8人)が合流して、ふらっとさりげなく後ろに。

とりあえず、合流する予定があるのであれば、適当な少し離れた所で待つなりして、まずそこに並ぶなよって言う部分と、なんか「お先どうぞ」とか、一言くらい言えないものなのかなとか、思わず思ってしまったり。

予期せず急にふらっと動かれると、なんなの?って普通の人は普通にちょっと戸惑うかと。

そして、仲間が揃うとなかなかの暴れっぷりである。
とりあえず、彼らより後ろだったら並ぶ気力がごっそり持って行かれていたと思うので、ギリギリ滑り込みといった所か。

それまでの前方の客層は、ソロ客中心で、真っ直ぐ綺麗な並びだった事から、突然の集団テロ的な感じに。

なるべくかち合わないようにするには、金曜日は少し早めの時間帯の方が良いのか?
アルゴリズムがいまいち掴みきれていない。

まぁでもびっくりするくらい何も考えていなさそうな連中なので、それを確率的に色々計算し始めるのも無駄な事かもしれないが。
自然災害とでも考えておいた方が良さそう。

とりあえず、こういう時にパーカーのフードが役に立つ。
少しでも後方のノイズ情報を遮断して待機。

さて、そろそろ食券購入したい所だが、後方の大軍は、自分が買いに行っている間に、「進んだラッキー」的な感じで、自分が戻るべき場所に何も考えずに詰めて来てそうで嫌な予感がするが、果たして。

大ラーメンを。

結果的には、ちょい詰めくらいで、とりあえず戻ることはできたので一安心。

「前からも後ろからも潰されそうなんだけど」とか、いかにも頭の悪そうな言葉が聞こえてきた気もしたが、まぁ気のせいかな。

さて、この日は前回の反省から、新助手さんの製麺が、早くも信頼できそうな安定仕上がりの感じからして、普段「カタメ」の所を、久しぶりにかつての殿堂入りである「カタカタ」で、検証してみようかなと。

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まぁ後ろに接続した大軍から一刻も早く切り抜けたいと言う思いと、最近の中では並びも多めで早く食べたかったので、検証するには良いタイミングかなと。

油抜き 薄味 カタカタ
申請。

自分のロットにて、自分は一番最後の入場だったこともあり、水面下で既に麺上げも間近、席に着いて早々にコールタイム。
久しぶりの、このカタカタならではの爆速コール。

このスピード感、やっぱり凄く好きかも。
カタメだったら更に2分だが、たかが2分、されど2分。
それだけで、やっぱりなんか気持ち爽快になれる。

ニンニク少し アブラ少し ヤサイ

上野毛店の大ラーメンの丼は、「淵の赤い丼」と、オーソドックスな「龍の丼」の2パターンあって、8.5割くらいは赤い丼なのだが、この日は龍の丼。

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なんとなく赤丼と龍丼の時でキャラクターがちょっと違うような気がする。
赤丼の方が、正攻法に綺麗に丁寧に。
龍丼の方が、旨みを搾り出すような、少し野生味があるような。

その要因として、丼の柄の部分を目安にスープの水量をなんとなく測っているような気がしなくもないが、龍の時の方が水量が僅かに少なくなっているような気がして。
その僅かな匙加減が、このヘヴィな要素に繋がっているのではないかと予想。

個人的には、この龍の時の方が二郎らしい個性が強くなる気がして、好みになる場合が多い気がするが、どちらもあるからこその美味しさとも言えるので、どうと言うことはないが。

とは言え、見た目のプラシーボと言うか、気のせいの可能性も否めないが。。。

アブラは本当にフルッフル。

完全に実態のない綿飴のようなフワフワで、ヤサイとの相性最上級。

前回と同じく、「肉繊維」が少し混じっているのもポイント高い。

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スープは、かすかに確かに、ヤサイクズを煮詰めたような、天然由来な甘み出汁の風味が感じられて、本当に旨い。

月曜日から炊き始めて金曜日の夜となれば、完全に仕上がっていると言って良いのかもしれない。

かと言って、薄味ならではの、薄くなり過ぎることもなく、醤油の旨みも確かに。
醤油と出汁のバランスが完璧に好み。

久しぶりのカタカタ麺は、完全に求めていた自分の好きだったカタカタ加減。

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一時期のように、下手に細くなることなく、スープとの絡みがいまいちになることもなく、完全にその逆。

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絶妙な太さを維持しつつ、文字通り、ワシャワシャと、タワシのような小気味良すぎる咀嚼感。
それでいて、しっかりとスープの旨みも吸って、一体感も全く損なわず。

ニンニクとの相性も最強。
半端なく癖になる味わい。

これをずっと求めていた。

思えば、これまで上野毛店は、例年この9月10月頃に、突如それまでのスタイルから若干変化があって戸惑うことがあり、カスタムを再考する場面があったのだが、季節的な気のせいなのかなぁなどと、色々考えたりもしていたが、単純に製麺助手さんの転換期だったのかなと。

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今更ながらに腑に落ちた。

今期の製麺助手さんの麺は、かなり自分好みかもしれない。

個人的ホーム二郎の中でも、カタカタは中山駅前店の担当で、上野毛店は少し柔らかめの方向でカタメで、と、店ごとに役割分担な感じで考えていたが、中山駅前店があまり積極的になれなくなってしまっている現在、彼の担当のうちは、上野毛店をカタカタ担当にしても良いかもしれない。

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豚は、この日のただでさえ旨いスープの旨みを存分に吸収して、更にこの上なくしっとりジューシー。

言うことなし。

堪能していると、次のロットと言うことで自然災害集団のコールタイム。
そこで気付いたことが、その殆どが「カタカタ」と「カラカラ」を含む感じ。

自分の周りの上野毛店の常連さんたちは、実は何気にみんな違うカスタムを殿堂入りとしている。
二郎って、コールの4項目の匙加減や、事前の硬さ、味、油の匙加減など、10人いたら10人分の個性が出るくらい、それくらい十人十色な結果になってもおかしくない部分を持っている。

そう言う部分から滲み出る個性、人間性が、二郎の面白い所だと思っている。

性格占い的な。
バンドや吹奏楽などで、このパートはこういう人柄が多いみたいな。

それが逆に、これだけの人数がいておきながら、ここまで同じカスタムで、しかも「カラカラ」などと言う若干特殊な仕様で、と言う部分に、凄く違和感を覚えた。

言ってはなんだが、右に倣えで、思考停止で馬鹿の一つ覚えのように見えてしまった。
個性的なカスタムなのに、逆に没個性。

リーダー格の人物が、これが一番旨いとでもお薦めしたのだろうか。
それに付いて来た自我のない取り巻きたちが、何も考えずにそれにただ倣っているような。

あれだけ人数がいたら、中には違和感を覚えている人もいそうな気もするが、そう言う人はただ付いて来ているだけで、それを正して自分の好みを見つけようと言うほどの、二郎に対する熱量はないのかもしれない。

それ以上に、付き合いとか、その空間に居たいだけみたいな。
まぁそう言うコミュニティを大事にしたいと言う思いも理解はできるが。

実際に以前、恐らくこのグループの人らが、「今日めっちゃしょっぱかった」と言っていたのを常連さんが聞いていたらしく、「別にしょっぱくないし普通に美味しいよね」などと話をしていたら、助手さんが「彼らカラカラにしてるから」と言っていたのを思い出した。

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そういえば、最近は「水が飲めない子供が増えている」って記事を見たことがある。

chanto.jp.net

彼らも、過剰な味付けしか受け付けられない渦中の子達なのだろうか。

思えば自分は、子供の頃は殆ど外食をしたことがなくて、ほぼ毎日親の料理を食べさせてもらっていたのだが、それって味覚を形成する上で物凄く良くしてくれたのかなと、今更ながらに感謝する。

とか思いつつ、完飲。

今回稀に見るくらい、余韻の旨さもかなりのもので、食後の多幸感、爽快感に至るまで、めちゃくちゃ旨かった。
幸せや。

カタカタで水分が控えめだったからか、単純に旨過ぎたからなのか、体感量はいつもよりも少し控えめに感じた。
しかし、それは食べ終わりすぐの事で、その後ゆっくりとじわじわと、お腹の中で膨れていく感じで、結果的には良い感じにお腹いっぱい。

退店後、入場前にもちらりと見えていた、宣告スルーでラスト客の常連さんがまだ対岸に。
残り3名くらいを見守っているのが見えたので、彼が入場するまでしばしお話を。

対岸から店に向かっていると、何か違和感があるなと思ったら、外壁工事は終わっていて、元はコンクリートな灰色だった所が、黒なの紺なのか、塗られていた模様。

自然すぎて、彼と話題になるまで地味に気付かなかった。
ちょっとした間違い探しかな。