21:29

なんと待ちなし空席あり。

対してドラマもない日常だが、こう言う些細な瞬間が、自分の求める一番の幸せ。
これ以上は何も望まない。
こんな状況だし「柔らかめ」もありかもなぁ、と迷うも、まぁいつも通りに。
大ラーメン
油抜き 薄味 カタカタ
申請。
道路側奥席。

ここで丁度流れも止まったので、大将のタバコタイム。
もしかしたら柔らかめ指定にしておけば、茹でつつタバコタイムで、結果同じタイムとなって効率良かったかも?とかって、後で思うも、まぁ遅し。
その後、後続2人と合わせて、3人で自分のロットスタート。

ニンニク少し アブラ少し ヤサイ




見るからにエグい豚が2塊。
普段はこれをもう半分に切ったくらいの大きさと考えると、単純計算倍の塊。
ブッシュドノエル。
サーターアンダギー。
側面のタコ糸の跡が、見るからに唆られる。
自分はタコ糸の跡フェチかもしれない。
豚入りがこの日も最後まで存命していたことも関係してそう。
ありがたい。
ニンニクは、これまでの製麺助手さんでお馴染みだった、「オンザ豚」盛り。

切り株の上に鎮座する形で、とても座りが良い。
もはやこの場所以外への盛り付けは考えられないくらいの指定席。
とりあえずスープ。

この「油抜き 薄味」も、場合によっては薄すぎて物足りないと感じてしまうこともあるのだが、最近は本当に安定している。
絶妙に自分好みで、ひたすらに染み渡る。
ヤサイとアブラはかなり鮮度良好。

瑞々しく潤って、清涼剤としてひたすらに爽やか。
前回のヤサイは正直、結構萎びてしまった感があったので、この日は完全に持ち直した感あり。
カタカタ麺はシンプルに良い感じだが、ちょっと落ち着いて来た感じがあるかもしれない。

やっぱり基本はカタメで、地獄並びの時はカタカタ、落ち着いた時は柔らかめと、今後フレキシブルに考えても良いかもしれない。
何となく、以前すごく良かったカタカタの時は地獄並びの時だったのだが、もしかしたらあの大量のカタカタカラカラ軍団を一気に捌いている時が、一番カタカタが美味しくなる旬なのではないかと。
効率重視で普段のカタカタよりも早出ししているような、カタカタカタくらいな?、緩やかな単発系だと、あの時の仕上がりには届かないような気がした。
とは言え、積極的にあの集団にかち合いたいとは全く思わないが。
しかし、この熱々スープのおかげか、前半戦、ほとんどずっと眼鏡が曇りっぱなしだった。
ここまで曇りっぱなしだった事は珍しい。
視覚を閉ざされた分、味覚、触覚、嗅覚を研ぎ澄ませて食べ進める。
そろそろ豚への余熱も進んできた頃かなと言う時に、隣の席の客が退席すると、その奥にはいつの間にかお馴染みの常連さんの姿が。
今日の豚めっちゃ良い感じですと、取り急ぎその日の意見交換をするのが、この場の挨拶として最もふさわしい。



とりあえず食べやすそうな側面から。
しっかり味染みで、脂の成分も適度なジューシー感で、めっちゃ旨い。
しかし、塊の芯の方までは、さすがに余熱が行き届かなかったのか、その辺りの部位はちょっと喉乾き系で、胃の満腹中枢を一気に支配してくる油断ならないタイプ。
あまりでかいままの状態と言うのも、少し考えものかもしれない。
それでも、この質量感はそれだけで大満足。
先日食べた豚入りの生田駅前店よりも、よっぽど豚入りしている。
そこからは集中で。
固形物がほぼなくなって、あとはスープのみとなったくらいで、とりあえず常連さんともお話しできるくらいには、ようやく余裕が。
先日話題になっていた、某元二郎出身のラーメン屋さんのお話を聞いて、個人的に未訪問だったのだが、あれからちょっとインタビュー記事を見つけて、こう言う人の物語ってなんだかすごく面白いなって、これは興味を持たずにはいられなくなったと言った話など。
そんな彼とイベントをしたという常連さんも、実は只者ではないのだろうけど、詳しくは知らないくらいの距離感がまた心地良かったり。
と言うか、彼が来るのだったら、自分は先に食べ終わってしまったので、やっぱりこの日は柔らかめにしておくべきだったかなぁなどと、色々と立ち回りで反省する部分もあったり。
まぁこれも経験。
厨房からは、22時閉店までの電車の時間の話題になっていたが、その時間を過ぎても大きな客入りはなく、穏やかな感じのままこの日は終了。
モヤシの発注数BGMも、最近は70台前半のところ、この日は60台後半くらい。
それでも、一般家庭レベルのことしか知らない自分からすると、恐ろしいほどのモヤシだが。
暫くは狙い時かもしれない。
完飲。

最近は割とすんなりと食べ切れることが多かったが、この日は久しぶりにずっしりと、どう考えても二郎を食った感で満たされる、最高なボリューム感。
内容も文句なしの一杯だった。