先日の購入の記事から続き。
■a6400、実際に使ってみてNEX-5Nとの比較と独自の良かった所。
・画質
そこまで画期的な違いの感動はない。
・操作
ダイヤルやボタンが多くなったので、とっさの設定変更がスムーズでしやすいし、積極的にSモード、Aモードを使って画を考えられるようになった。
しかもダイヤルには上下左右にも独自に別の効果の割当もあったので、ついついそれを押してしまいがちだったのが改善された。
動画撮影ボタンの位置もかなり改善された。というかNEX-5Nの動画ボタンは押しやすすぎた。
・モニター角度
自分撮り向きに使えるのはやはり便利。
下方向にも曲がるので、こちらはラーメンの真上からの撮影がめちゃくちゃしやすくなった。
・オートフォーカス
特に人を撮りやすくなった。
・サイレントシャッター
二郎など静かな環境で臆せず撮れるのがかなり良い。
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■NEX-5Nと感覚の違いという点で慣れるまで少し時間がかかった点。
・ボディがでかくて重くなった分、NEX-5Nと同じシャッタースピードの感覚だと手ブレすることが分かった。
(NEX-5Nシャッタースピードの静物手持ち限界点は1/25くらいのイメージ。)
というのも、これまではISO感度をなるべく上げたくないという感情から、
「シャッタースピードは基本的により遅く/絞りは明るい天気の日以外はあまり絞り込まず」
という意識がどうしても強く、必要な時にぐっと極端にセッティングすることに抵抗があった。
それによって、被写体がブレていたとしてもしょうがない部分だと思って、なんか甘い絵になっているのに気付いていながらそこに対応策を取ろうという考えを持っていなかった。
あと、絞り優先モードにて、絞り込んでいった際にシャッタースピードがぶれるスピードまで勝手に下がるのを懸念してこのモードを積極的に使っていなかった。
ピントの範囲が狭くて何が写したいのか分からないような内容になったとしてもしょうがないみたいな部分で考えてしまっていた。
で、プログラムオートが結局一番使いやすいと思っていた。
この絞りとシャッタースピードこそがカメラの楽しさだというのに、、、。
・露出設定値の感覚。
NEX-5Nはデフォルトで全体的に暗めだったかもしれない。
基本露出を+1.0~+1.7くらい上げて丁度良いことが多かったが、a6400だと元から結構明るいのか+1.0~+1.7とかにすると明るくなりすぎてしまうことがある。
わりと0.0のままでも良い。
これは良い点なのだが、最初上げ目の感覚でいたので戸惑った。
また、マニュアル撮影時にもISO AUTOが使用可能で(NEX-5Nではできなかった)、その際にも露出設定が可能になるが、その際は他のモードの時よりもかかりがわずかになるという点も注意。
・Pモード(プログラムオート)で算出してくれる設定が微妙。
※この項目は後ほど解決策を発見したので読み流してもらって良いです。下のISO AUTO低速限界参照。
というのも、レンズの絞り開放値に吸着しまくる。風景とかだと絞りこみたいのに。
なので、F2.8とか使いやすい設定値のレンズじゃないと使いにくい。下手にF1.4とかだと逆に使いにくい。
そこでちょっと絞り込んで見た場合、ISOをオートにしていても、あまり上げたがらず逆にシャッタースピードをやたら遅い設定にして合せてくる。
個人的にはISOが多少上がっても良いのでシャッタースピードの常識的な下限値を下回らないで貰いたい。
というかISOのノイズも低減されているだろうし、上げたら良いのに。。。
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■設定項目
・ISO AUTO低速限界
この項目が目めちゃくちゃ重要。
デフォルトの「標準」というのが使い物にならない。
これを標準としたのは、素人泣かせだと思う。sonyはバージョンアップとかでもっと速くしたものに設定するべき。
色々検証の結果、個人的には「1/250」がバランス良い気がする。
状況に応じて「1/500」「1/125」とかでも良いかも。
理由としては、Aモードで絞りこんだ時にも(F11、F13辺りとか)、1/30くらいを下回らないのがこの辺りだったので。
これまでの感覚(1/30)から考えると大分速いが、シャッタースピードを速くして撮る美学がなんか分かってきた気がする。
先日新幹線に乗る機会があったのだが、あえてシャッタースピードを最速の1/4000にしてみたら、あの高速移動中の車窓からも切り取れる感じが分かって楽しかった。
こういう設定にしてやると、Pモードでもまぁ許容範囲になる。
それでもこのカメラ、Pモードはなんかすっきりはしないので、基本はAかSかMでの使用が良いだろう。
この項目を見つけるのに時間がかかった。
ISOではなく常用シャッタースピードという感覚でも良いかもしれない。
・ISO AUTOの設定
NEX-5Nでは3200が高目の標準。頑張って6400という感覚だったので、上限を6400から一つ上の8000にしてみてる。
・DRO / オートHDR
こちらは天気の良い外周りでの影と明るい場所が混在しやすい場合などに最適。
フォトショップで言えばシャドウ・ハイライト効果。
基本はDROオートにしておいて、状況に応じてLv5まで。
これをうまく使えばISOも1、2段抑えることも可能。
個人的に多用するので[C1]ボタンに割り当て。
・クリエイティブスタイル
こちらはNEX-5Nの時から同じだが、きりっとした絵が好きなのでこういう設定に。
スタンダードにて、
コントラスト +2
彩度 0
シャープネス 0
動画撮影の際には、コントラストもフラットにしておいた方が良い。
・フォーカスエリア
基本はワイド
狙いたいものがある場合はフレキシブルスポット。
・画質/サイズ
画質に関しては、NEX-5Nにはなかった「エクストラファイン」というサイズが扱えるようになった。
画像サイズは、
L: 24M(6000 x 4000)
M: 12M(4240 x 2832)
S: 6.0M(3008 x 2000)
の三種類。
NEX-5Nでは、L: 16M/ M: 8.4M/S: 4.0Mで、これまで16M(4596 x 3156)を使用していたので、近いのはM: 12M。
サイズに関しては、普段使っているパソコンモニターが1920x1200なので、Sでも正直十分なのだが、そこそこ大きくトリミングをすることもあるので、Mくらいが妥当かと。
そして画質なのだが、フォトショップでちょっと修正して書き出すことが良くあるのだが、これを見て欲しい。
エクストラファインで書き出したL
12,544 KB → 3,795 KB
ファインで書き出したL
6,208 KB → 4,177 KB
スタンダードで書き出したL
4,224 KB → 4,134 KB
エクストラファインで書き出したM
6,976 KB → 1,853 KB
ファインで書き出したM
3,520 KB → 2,136 KB
スタンダードで書き出したM
2,336 KB → 2,048 KB
なお、フォトショップでの処理はこういう感じ。
別名保存でjpg
画質10 [最高(低圧縮率)]
ベースライン (標準)
厳密に全く同じ絵で比べた訳ではないのだが、ほぼ同じ絵で比較。
結果としては、元の素材がエクストラファインのものが一番容量が減っているのだ。
ということでこの処理を多用する自分の環境では、エクストラファインは使用しない方が良さそうだ。
まとめると、
ファイン/M: 12M
が一番だろう。
ちなみに、はてなフォトライフも9MBくらい以上だとアップできない時もあり、この設定の3~6MBくらいの仕上がりが取り回ししやすい。
という訳で、とりあえず設定はこんなところ。
出荷状態では使いにくい部分もあったので注意が必要ではあったが、慣れてくるとかなり使いやすいのは事実。
NEX-5Nも大好きなカメラだったが、今からもし買うのであればa6400だろう。
設定さえしっかりしておけば、初めてカメラを扱う人だったらa6400の方が断然撮りやすく挫折せずに済むと思うので、結果的に使うカメラになると思う。(これ大事)