ここんところ確定申告と言う個人的大きい仕事を終わらせてからと言うもの、燃え尽き症候群というか、なんかうまく切り替えができずに、その次にやろうと思っているミッションへの集中力がかなり低下状態にあったので、このままではいかんなと。
というわけで、行ったことのない二郎/二郎系ラーメンにでも行って気分転換でもと。
ふと思いついたのは「めじろ台店」。自宅から片道約36km。
地図を見ていると、そこまで来たら高尾山近いし、あわよくば登る?とか、なんかその辺もついでに色々回ってみたいとか、散策欲も出てきたりして、なんか膨らみすぎてしまい、そこまで大事にするつもりはないかなーということで一旦却下。
個人的に一つ内容を決めると、同時にあれもこれもとすぐに紐付けたがる節があるのは、ケチのこじらせ過ぎなのだろうか?
風呂敷を広げ過ぎてもあれなので、いつもだいたい行動範囲10km前後くらいを目安にしているところを、とりあえず15km圏内くらいででどうかなと検索。
で、白羽の矢が立ったのがこちらの「ラーメン髭」。自宅から片道約14km。
実はだいぶん昔から気にはなっていたが未訪問。
平和島の流通センターで年に2回開催される某音楽イベントに毎回出店していたので、店の前を通ること自体はよくあったのだが。
そのイベントは毎回日曜日なのだが、日曜日は17時までと言う公式アナウンスがあるので、毎回イベント終わりに開いているかなと期待しているが毎回閉まっていた。だいたい16時くらい。
結局いつも何時に締めているのか不明だが、もっと現実的な情報を流してもらいたいところだ。
この店、どんな店なのかと言うと、ルールが特殊で、店主も地雷箇所が多いようだ。
一応参考にしたサイトはこちら↓
なかなか一筋縄では行かなそうな店だが、個人的に注意すべき点は、野菜コールしたいので、先にコールを忘れないようにしないとだ。
まぁ後は何とかなるかな。。。?
12:57 着。
外待ち3人目に接続。
この2人、特にどっち向きと言う方向に向いていた訳でもなかったので、出入り口が二箇所あり、どちらが先頭なのかよく分からなかったが、とりあえず15号線側に接続。(正解)
日曜の昼帯の二郎他店の並び具合を考えると、これはかなり良心的。
前の人の動きを見て思考するのにもちょうど良い具合の並びである。
窓ガラスは曇りきっていて中の様子はあんまり見えない。
しかし内側からは見えている可能性があるので、あんまりジロジロ見るのは辞めておく。(マジックミラー)
壁の素材は意外どころの竹。
13:01
しばらくして一気に3人くらい退店。
ロットが結構整っているようだ。
人が出て行った分、その分入っていくという形。案内は特に無し。前に習ってみる。
まずは食券購入。
その際にドアを閉めるのを忘れないように。
内容はいたってシンプル。
チャーシューメンは、いわゆる豚増しのことだろう。
まぁ初めてなのでとりあえずラーメン(800円)を。
券を購入後は手の消毒を。
写真では見切れているが、食券機の上にその指示の案内とスプレーが。
店内は狭く、空席の位置が分かり辛い。
どこが空いているのか分からず、きょどって早速路頭に迷い粗相しそうになったが、奥の方に発見。
店の中央付近に出っ張りがあり、それが視界を悪くしている。
そしてそこを通過するのはとても窮屈。
水はセルフで汲めるようになっている。二箇所ほど。
給水機には、Powers(新丸子、元住吉にあるバー)、ブリジストン、ももクロ、などのステッカーが。
床はなんかベタつく。
そのせいでか、椅子は固定されているのかと思うくらい最初動かなかった。
右にはオーション、椅子、扇風機。
敷居の向こうは製麺機だろうか?
この無骨な感じは蓮爾っぽい。
個人的にはこれくらいが少し上がる。
BGMは「TOKYO FM」
aikoの番組がかかっていた。
蓮爾ライクに無音のイメージだったが、これがあるだけで緊張感はだいぶん緩和される。
かといって客の私語などは一切なし。
卓上には、ホワイトペッパー、カイエンペッパー、割り箸、醤油、爪楊枝、ティッシュ。
なんだかんだ一通り揃っている。
特にティッシュは一時貴重なものともなったが、こうしていつでも手の届く範囲に設置してくれているのはありがたい。
店主は一人営業。黙々と作業をこなしている。
着席してしばらく、こちらを見る気配もないので、野菜コールをいつするべきかとひたすら気が気でない。
しばらくして前のロット分のコールがスタート。
やはりニンニク、アブラ、カラメのどれかのみのよう。
今回の客は「マシ」要素もなく、特に無難なコールで事なきを得ていた。
そのロットが一通り済み、その前の客の食べ終わったカウンターの上の食器類を下げ、洗う作業。
食洗機などはなく、店主自らが全てを手作業で。
これは一人だと大変だ。
で、このタイミングでようやく近付いてきたので、「野菜マシで」と伝える。
聞こえなかったか、それに対して特にアクションなく、店主はまた洗い物に戻る。
(あぁぁ、まぁいっか)と思っていたら、振り返って「野菜。。。」と。目を合わせてきたので「はい。」とだけ。
とりあえず一つのミッションクリア。
いちいち緊張する。
麺はテボザル。湯切りは甘そう。
野菜は平ザル。こちらも湯切りは甘そう。
それからしばらくしてコールスタート。
自分は野菜マシだったからかラストに。
途中で誰が何のコールなのかを処理しきれずに、何度かフリーズするような場面があったが、店主一人でこの仕事量は正直大変だろう。
さて自分は、ニンニク、アブラにしてみた。
着丼。
丼は家系やラーショ、中山駅前店使われているような水色のもの。
径が少し小さく感じたので、見た目からはそこまでのボリューム感というかインパクトは感じない。
綺麗に整っている印象。
何がまず目に付くかと言えば、この背脂チャッチャ状態のアブラだろう。
作っているときに見えたが、平ザルで濾すようにジョリジョリとふりかけていた。
野菜との絡みもよく(アブラサラダ)、うまい。
というか、野菜の茹で加減やキャベツの割合の多さなど、かなりいい感じ。
豚は四角い十分な厚さ。
柔らかさも申し分なくうまい。
味は特に染み込みなどなかったが、素材のうまさが程良い。
麺は普通にうまい。
テポザル使用だったが、上野毛店もしかり、うまくやったら平ザルとそこまで差は出ないのかもしれない。
弘法筆を選ばずか。
スープは透明度が高く、味も控えめ。
野菜を増したからということもあるかもしれない。あんまり湯を切ってなくてお湯が滴っている状態で丼に移しているのは見えたので。
カラメしても良かったかもしれない。
感じとしては、都心系二郎(目黒、歌舞伎町、池袋など)のような醤油成分よりアブラ分が多くて茶色成分薄色風な感じもあったが、それよりもアブラ分はないような?
下調べでもあった通りこれが今は亡き武蔵小杉二郎系というやつなのか。
ということで、ホワイトペッパーを加えてパンチを整えた。
卓上醤油もあったが、今回はやめておいた。
個人的には素材がうまかったのでそこまで気になる部分ではなかったが。
見た目のボリューム感とは裏腹、食べ進めていくと、意外にも麺が詰まっていて良いボリューム感。
着痩せするタイプ。
ここまで良い点を書いたが、一点気になったこと。
この「背脂チャッチャ状態のアブラ」。
これがあることにより「二郎系ラーメン」ではなく「背脂チャッチャ系ラーメン」というカテゴリーとしても重複して考えられるようになってしまう。
このことにより、正直どっち付かずな印象を受けてしまった。
すでにあるカテゴリー要素が重複する場合、個人的に少しマイナスに感じることがあるみたいだ。
例えば、「ハイパーファットン」はモヤシがなくキャベツのみのため、家系に近くなる感じとか。
これがいわゆるインスパイア感の正体かもしれない。
二郎系で自分が求めるアブラは、具としてのアブラ。ある程度塊であってほしい。
今回のような、薬味的カテゴリーのアブラではない。
これだったらコールしない方がより「二郎」らしく食べられたかもしれない。
これが原因なのか、食べ終わり際に腹が少しパニックになりそうな予兆があり、スープをもう少し飲みたいと思いつつも辞めておいた。
また改めてチャレンジしたいなと思わせてくれる店だった。
今回の反省から、次は、ヤサイ、ニンニク、カラメというコールで攻めてみたい。
あと、最近二郎に行く度に遭遇していた若者ノイズが思ったよりもストレスだったのか、今回はそれが皆無の状態だったのですごく快適に感じた。
そして、回転や並び状況も、この日に限ったものかもしれないが、快適。
まぁ調子に乗ってきた頃に店主にやられる可能性はあるが、この日は誰も特に空気を乱すこともなく穏やかな時間を過ごすことができた。
日曜日に食べられる二郎/二郎系ラーメンという選択として、かなり穴場かもしれない。