この日は珍しく港南台にて夜通し仕事。
明け方くたくた状態で終了してからどこかでラーメンが食べたいと思った時に、すんなりと思い浮かんだのが朝5時から営業しているこちら。
一度は食べておきたかった吉村家の直系第1号店。
なんでも、現在の横浜駅西口の吉村家よりも、当初の新杉田時代の吉村家の味を引き継いでいるのは杉田家だとか。
参考↓(9:14〜)
なので、現在実質一番元祖な家系ラーメンが食べられる店なのでは、と解釈している。
吉村家はもうかなり昔になるが数回食べているが、杉田家は初めてなので楽しみ。
なかなかこちらの方に来る機会もないので良い機会かなと。
5:05
石川島重工前交差点にて。
セブンイレブンのすぐ先に杉田家を確認。
そしてそこそこの数の路駐車が確認できるが、杉田家目当てのものだろうと安易に想像できる。
思いの外こんなに朝早くから結構入ってるんやと若干の出遅れに少し焦りつつ、まずは「並ぶ前に食券購入」するらしい案内を見かけたので購入へ。
中盛りラーメン(850円)
ライス(150円)
を選択。
ライスは白米かまぶし丼か選べるようだったので、どんなものか分からないけど迷うことなくまぶしで。
改めて外待ち15人以上に接続。
家系スタイル独自の席総入れ替え制ということで、一気に進んではしばらく待機を繰り返し、25分ほどで着席。
お好みを聞かれるが全部普通で申請。
5人編成。
麺揚げがかなりの高低差パフォーマンスで目を見張るものがあった。
平ざるにある程度すくった後、頭の上まで振りかぶって一気に腰下くらいまで振り下ろし、更に余韻で徐々に振り幅小さくで1,2回。
ケチ性な自分はけっこうこぼしているのが気にはなったが。
これは職人の技としか言いようがない。
下手にやると腱鞘炎になりそうだが、もう何万回も訓練しているのだろう。
そうこうしていると、先にまぶしライス着丼。
これはちょっと良い豚丼では?めちゃくちゃうまそう。
絶対まぶしの方がお得だと思う。あえて白でいくのは勇気いる。
まぁでも白の人も一定数いることから通だなぁと思いながらラーメン着丼までステイ。
そしてラーメン着丼。
まずはスープ。
一口飲んで、これまで食べてきたことのある家系の中でも、断トツに澄んでいる事に気付く。
家系といえば若干のしつこさやしょっぱさがあるイメージがあって、朝から食べるものではないだろうと思っていたのだが、ここのは全然しつこくなくさらっとした食べ心地。
これは朝から食べられる。
公式サイトでも「重厚でいてしつこくない」と明言しているだけある。
表現が下手であれだが、お湯感というか出汁汁成分がしっかりと分離してて感じられるというか、その上で醤油がくる感じ。キャンパスが広い感じ。
これを知ると、ただどろっとしてしつこくしていれば良いんでしょ?的な安直なニュアンスを感じられる家系もあるが、そういう考え方は、酷く暴力的というか偽物感というか誤魔化しているように思えてきた。
本来はこういうものなんだったんやなって。
これは二郎の直系店とインスパイア店にも通じるものがある気がした。
このスープだとライスありきなジャンク家系とは一線を画してラーメンだけでも十分に楽しめそう。
麺は武蔵家とかと比較しても太め。吉村家とかもこんな感じだった気がする。
以前武蔵家で食べた周年企画の太麺に近いかも?
これを食べた時にそこまで特別感がなかったのは、吉村家で普通に提供されているイメージがあったからかもしれない。
青菜は家系で一般的なほうれん草ではなかった気がする?小松菜?
チャーシューはスモーキーで香ばしい。
下手に獣臭さもなく完璧に仕上げてくれている。
まぶしライスは普通にうまい。
スープをかけてちょいつゆだくにするのがコツ。
もちろん海苔合わせも最高。
卓上は、デフォルトでうますぎて完成しているので、下手に味変するのが怖くて、味に左右しない刻みしょうがだけにしておいた。
スープがやたら少ない家系ラーメンが多いイメージがあるが、ここはたっぷり大容量。
完飲は諦めておいた。
最後に水をお代わりしたが、キンキンに冷えてて最後に流し込むのに最高だった。
正直感動するうまさだった。
「本物」っていう言葉がしっくり来た。
これまでで一番美味しかった家系ラーメンかもしれない。
前述の動画でも、店主氏のこだわりや、やり方取り組み方などを見て、それが素直に味に反映されている事がひしひしと伝わってきて素直に感心した。
参考↓(5:40〜)
これは自分が今やっている音楽制作にも当てはまるような気がする。
便利なツールは色々あるけれど、全て削ぎ落として結局EQとコンプだけで良いのかもしれない。
最近若干迷走気味になっていたので、なんだか凄い元気が出た。
求めていたものを絶妙なタイミングで食べる事ができた気がする。