最近手近なところで「新地開拓」というか「思い出し開拓」というか、そういう欲が沸々と。
知らないままで実は美味しかったって言うのは勿体ないので。
土曜日深夜。
もはや選択肢はほとんど無いのだが、そんな中で消去法的にという感じではあるが、良いタイミングなので確認したかった店の一つに。
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この地においてなんだかんだ長続きしている二郎系ラーメン屋。
豚星。が六角橋から木月4丁目に移店してから完全に選択肢から外れてしまったので、もはや10数年ぶりという感じになる。
ちなみに豚星。は、直系店への超えられない壁に気付いてから、こちらも選択肢に入らない店になってしまったが。
日吉にあるラーメン屋も長続きしているところとそうでないところの格差が激しい。
こちらはよく保っていると思う。
ちなみに、この隣にあったあびすけというつけ麺屋の方が当時はよく行っていた。それこそスタンプを何周かしたくらい。
人気だったと思ったけど、いつの間にかこの地にはなくなってしまった。(現在移店して営業している)
営業時間は、平日11:00から深夜2時。
これを通し営業しているのは普通に凄い。
スタッフが充実しているのだろうか?
それともブラックなのか?
入店。
ドアが思いの外重い。
実は営業していないのか?とか一瞬思った。
自分が非力すぎるオチだったが。
とりあえず食券購入。
麺量は通常で200g、大が300g、小が150g。
食券機の並びで言えば、上から 並200g → 大300g → 小150g
個人的な意見で言えば、大300g → 並200g → 小150g または 小150g → 並200g → 大300g という並びにしてもらったほうが見やすいなと思った。
二郎系ラーメンの標準小ラーメンのサイズが350g前後という認識を持っているので、この店にもそれを求めるなら「大」と言うことになる。
入り口に小ラーメン780円と言う案内を見て、最近二郎系ラーメンは各店800〜900円くらいが平均だと思うので、「お、安いやん」と思っていたが、まぁこう言うオチ。
とりあえず久しぶりだし、検証も兼ねて、通常の大ラーメン(930円)を。
何気にライスというメニューもあるみたい。
個人的に二郎系ラーメンは一丼完結で食べたい人なので、ライスと合わせたい欲はあまりないのでスルーで。
手前に集団客用に4人くらい相席できるテーブル席があり、奥に行くようにカウンター席。
テーブル席は慶應の学生らしき集団で埋まっていて、カウンターは先客2人といったところ。
適当なカウンター席を案内され、水も用意される。三田本店方式。
こういう店でセルフ方式じゃ無いのも珍しい気がするが、あまりウロウロできるほど店内が広く無いということもあるだろう。
ちなみに水のお代わりはカウンター上部にピッチャーが用意されている。
そしてお好みを聞かれる。
家系ラーメンと同様に、麺の固さ、アブラ、味の三項目をまず申請。
こういう家系ハイブリッドな部分がインスパイア感を醸し出す。
久しぶりだし味ももう記憶がなく基準が分からないので、全部普通で。
二郎お馴染みコールに関しても、このタイミングで申請。
内容は野菜とニンニクのみ。カラメとアブラは選択対象外。カラメに関しては卓上ボトルでセルフ方式。
ニンニク少し ヤサイマシ
で申請。
ちなみに豚骨魚介というのも変更可能らしい。
これも大分昔に食べた記憶があるが、味とかはもう全く思い出せない。
それから標準的な待ち時間の後、着丼。
丼の直径はやや余裕がある感じで、野菜は標高高めで盛り付けも丁寧。
ビジュアル的にはそんなに悪くない。
とりあえず前菜として野菜を。
茹で加減良好。
カラメがない割にプレーン野菜でもなんか悪くないと思ったが、目の細かい背脂が一面に塗されているようだった。
これが事前申請のアブラなのか。
程よく野菜が進む。
密かにキャベツも結構あって好感触。
スープは思いの外甘めの味付け。
MEN YARD FIGHT ほどではないが、甘さとアブラっぽさは相性悪くない。
麺は正方形に近い断面。
適度に硬さがあってしなやかで、なかなか良い。
好みを普通にしたが、これで丁度良い気がする。
豚は巻いている感じのバラ肉。
二郎系と言うには薄切りなのが3枚。
この薄切り感が、冷凍とかインスタントのラーメンでよくありそうな薄さ。
レンジ調理やお湯に浸すだけとなると薄くないといけないというのは理解できるが、それにしたって、、、っていうタイプの薄さ。
若干獣くささも残り気味。
と言うことなので、なるべくスープに浸してから食べるのが吉。
スープは後半になって、徐々にアブラ成分が濃く重く感じてくる。
表層の油膜層も熱くなってきている気がする。
どういう事なのか?と思ったが、細かい背脂がスープの熱で溶け出して液体に変わっていくのだろう。
溶ける前は適度なこってりアクセントになっていた部分だが、スープに溶け出すとただ重い感じになってしまう。
二郎でよくあるアブラみたいに、ここまで細かいアブラにせず食べるアブラにすれば、ここまで溶け出すことはないと思うのだが。。
個人的鉄板コールにもなっているけど、アブラは「アブラ少し」とするのが結果一番バランス良いかもしれない。
この最後にもったりして残念な気持ちになる後味の感じ、何かに似ているなと思ったが、豚星。に似ている気がする。
とは言え豚星。自体も最近食べていないのでうろ覚えだし仕様が変わっている可能性もあるが。
近くの人気店だからと真似したのかな?とかちょっと思ってしまう。
どうせだったら普通に直系店を真似すれば良いのにと思ってしまうが。
どこで間違ったか、「二郎系 = ヘビー」みたいな先入観が先走って、重いんだったらスープにアブラを多めに入れたら良いよね。みたいなちょっと安直な思考を想像してしまえる。
完璧に憶測だが、間違っていたらすみませんだが。しかしそんな風にも捉えてしまう隙はあったかも。
個人的に後味爽快であわよくばスープ飲み干したいと思えるラーメンが嗜好なのだが、今回のラーメンはそれには重くなりすぎた。
まぁ食べ始めは思いの外良いなとも思ったし、カスタム次第な部分もあるかもしれないが。
しかし深夜2時までこれが食べられるっていうのは凄い。
深夜でも営業しているラーメン屋は家系ラーメンが多いので、家系以外の気分の時の選択肢としては重宝しそうだ。