カメコ二郎

ラーメン二郎を中心に食べ撮りの痕跡置き場。カメラを持って二郎に行きます。

ラーメン こじろう 526 武蔵小杉店 - 初の「カタメ」。ワッシワッシの形状記憶麺はまさに唯一無二。典型的なオールドスクールな中華そばを彷彿とさせる醤油スープは、昨今逆に珍しいのではないか?とか思ったり。

近くまで来たので訪問。
近くまで来ても営業時間外な事も多く微妙に狙いにくいので、開いていたら積極的に訪問しておきたい。

19:03
店内先客一人と入れ違いで、自分一人。

とりあえず食券を買おうとしたら現金対応との事。
まぁあのカスレカスレの印刷具合からしてそろそろ寿命だろうと察する。

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ということで小ラーメンを希望と言うことで800円をカウンターの上に。
と、同時に「カタメ」申請。

そう、今回は初の「カタメ」を検証するのが目的の一つ。
と言うのも、ラーメンゼンゼンの店主がこの店の麺を「硬めで頼めば世界一美味い麺」と称していたのが気になっていたので。

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この記事を見て正直なところ、この店の麺、通常でもそれなりにカタメ気味だし、そのままでも個人的に絶妙に丁度良い塩梅だと思っていたので、これを更に硬くする必要ってあるかな?と思っていたけど、まぁものは試しという事で。

個人的に小さい頃から肉の脂身が苦手で、二郎にここまでハマる前まではアブラコールなんて考えられなくて選択肢に入っていなかったのだが、いざやってみたら最高だったという事もあったりして。
そう言う部分から、知らないままというのは実はかなり勿体無いことをしている可能性がある、と言うことを学んだので検証しておきたい。
何にでも言えることかもしれないが、知らないまま選択しないのではなく、知った上で選択していきたい。

さて厨房を見ていると、テボザルに麺を入れてお湯に投入して少し箸でほぐすようにかき混ぜたと思いきや、もうお湯から取り出して湯切り始める。
その間30秒もなかったかも?
粉落としてすぐくらい?一瞬泳がしただけみたいな。
ラーメンショップ高田店のカタメバリに瞬殺茹で。

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そのままコール。
ニンニク少し ヤサイマシ

相変わらずモヤシオンリーで標高高め。

とりあえずは前菜のモヤシから。

甘みの出るちょいシャキの良い茹で加減。
スープをレンゲで掬って天辺からかけ流してやりながら食べるのがコツ。

スープは典型的なオールドスクールな中華そばを彷彿とさせる醤油。

ここまで典型的な醤油って昨今逆に珍しいのではないか?とか思ってしまう。それも二郎系で。
背脂も適度に浮かんで程よくこってり感もありつつ、さっぱりと爽快な口当たりで普通にうまい。
前回「薄味」を検証してみたが、この店はやっぱり普通に醤油を味わうのが正解かもしれない。

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ここまで中華そばなスープだからこそ、野菜はモヤシオンリーということが正解なのかなと腑に落ちる。
これにキャベツとかが入ってくると味わいが有機的になりすぎて、中華そばや夜鳴きそばと言うには少し方向性がちぐはぐなバランスになってしまいそう。
表現はあれだが、簡素だとか質素であるからこその味わい深さも良いと思う。

参考までに自分が思う「ザ・中華そば」がこちら↓

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やはりモヤシなのである。

そして今回の標題であるカタメ麺。

ガッチガチに仕上がってくるのかと若干心配していたが、思いの外通常茹でからかけ離れることはなく、あくまでもその延長線で普通にキレキレというか。
ワッシワッシの形状記憶はまさに唯一無二。

若干スナックっぽさもあり、かた焼きそばっぽくもある。

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自分が知る限りの一番近いところで言えば、ラーメンゼンゼンのハリボー茹で。

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前日に食べたばかりで比較できるが、こちらの方が細麺と言う事もあってかなんかスタイリッシュに感じる。
実際こちらの方がキレキレに感じる。
提供時間もハリボーオンリーでも速く感じたが、こちらはさらにその何倍もの爆速。
ゼンゼン店主が憧れているのも分かる気がする。

更にこれがテボザルで作られていると言う事実もまた驚き。
テボだと滑りとかダマとかもできそうなものだが、なんの心配もなかった。

ちなみにテボでヌメでダマの悪かった例は、ラーメンショップ川崎水沢店を思い出す。

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単純に技術なのか?
使っている小麦そのものが違うのか?
まぁなんにせよめちゃくちゃうまい。

豚は2cmくらいの厚切りバラ肉が二つ。

見た目は小ぶりだが、厚みがしっかりで噛みごたえも良く、満足感は高い。

完飲はしない程度にスープを堪能して箸を置く。

うまかった。
いつも思うが、なんかこの店満足度が高い。
二郎直系じゃないと言う事も、その期待値が大きくなりすぎずに肩肘張らずに向き合える部分もあるかもしれない。
嬉しいやら悲しいやら、いつも空いていて提供まで一瞬な事も、並びの多い二郎で少なくなくエンカウントしてしまう人的精神ノイズが発生しない部分もある。
あとはこの手のラーメンの価格帯の中でも安価な部類だと言う事もある。

初めてだと、時代に取り残されたような店のその見た目や店の空気の圧に思わずスルーしたくなる店だが、そこをクリアしてしまえばかなり穴場である。