【導入に至る経緯】
- マルチエフェクターの操作性の限界 -
この夏にZOOMの「B1X FOUR」というマルチエフェクターを買って、もうこれ一つあれば十分かなと思っていたのだが、操作性の面で早くも限界を感じてしまった。
このエフェクターの作りとして、最大5つのエフェクターを好きに並べて使用できるという点は良いのだが、そのオンオフの切り替えが選択中のエフェクト一つを除いて直感的にできないのだ。
選択していないエフェクターのオンオフをするにはペダルを何度も踏む必要がある。そしてこれがまた踏み違えやすくてさらに倍の回数踏むことになったりもする。。。汗(使ったことのある人はイメージできると思うが。。)
何度かライブで使用したが、これまでこの操作ミスする確率なんと100%。(汗)
いきなり音が出なくなってしまったり、意図せずに変な音を出したり、慌てて演奏そのものも失敗してしまう事も。
ライブ前の練習は演奏そのものよりも、この踏み替えの練習の方に余念がなくなってしまうという有様。
まぁ元々そんなにオンオフすることを想定されていない機材だとは思うし、自分もそれを承知した上で購入に踏み切ったのだが、自分は結構オンオフするタイプだったらしく、これではあまりにもという感じになってしまったので、直感的に扱えるコンパクトエフェクター派になろうかなと。。。
- 小型のエフェクターが増えてきてる -
今までコンパクト派じゃなかった理由の一つとして、どうしても荷物が嵩張っていく事を懸念していた。
しかし、先日久しぶりに楽器屋のエフェクターコーナーを覗いてみたところ、それこそ大きめのカロリーメイトとか握り寿司サイズ、はたまた小さめのエクレアサイズの小型エフェクターが結構出ていることに気付く。
最近はこういうサイズ感もメジャーになってきているのか。
この大きさ縛りでなら集めてもいいかなという気持ちになってきた。
むしろ、もやは種類も多すぎて訳分からなくなりそうなので、一旦消去法というか、ふるいにかけられるものはかけたいところなので。
しかし、もう本当にしばらくエフェクターにアンテナを張っていなかったが、一度興味持ってみるとこれはなかなか沼なジャンルだなと思った。
どれも欲しくなってしまう。。。
陳列されたのを見ていると、デザインとかも各メーカーそれぞれ個性あるし、おしゃれだしなんだか所有欲を燻られる。
コンパクトにまとめようと思っていたがどんどん増えていきそうな予感が。。。
沼といえば自分はカメラのレンズも一時期それに陥りそうになったが、今は個人的に選んだ精鋭達で落ち着いている。
不要だと思うものは売った。
この域に到達するまでが大変なのだが。
- コンパクトエフェクター経歴 -
しかしコンパクトエフェクターのシステム自体考えるのはもう本当にかれこれ15年ぶり?くらいだろうか?(もはや覚えていない)
それこそ上京してバンド組んですぐくらい。
一緒にやってるバンドのギタリストが、それこそ大袈裟にでかいエフェクターボードを構築するようなタイプだったので影響されたという点もある。
で、彼らが一点マルチエフェクターに収束して行ったのに影響されて、自分もそれでいいやという気持ちになっていた。
しかし当時から使ってるものの中でもいまだに「EBS MICROBASS II」というプリアンプは現役。
これは多分個人的にずっと使っていくエフェクターだと思う。
気に入ってる点は、音はもちろん、DIアウトや通常のアウトプット、センドリターン、リンクアウトなど、回線周りが充実しているのがポイント。
通常のリハではリンクアウトでベースアンプ、DIアウトでMTRに。センドで卓のDIに送ることも。
【導入の流れ】
- 楽器屋に行く前に予習のススメ -
ネットサーフィンにてとりあえず予めできる限り情報収集。
ある程度あたりをつけてから楽器屋試奏巡りを敢行。
というのも、最近のエフェクターは見た目で何が何のエフェクターなのかよく分からないデザインになっていたりする。
まぁそこがスタイリッシュというかお洒落なのだが、ある意味初見殺しとなる。
店員にひたすらこれは何?と聞き続けるのも気が引けるので。。。
実際には、更にネットではスルーしていたがなんだこれっていうのもどんどん出てくるので、それでも検索に追われることになるのだが。
- 試奏に当たって -
楽器屋には申し訳ないが、個人的な考えとして、基本的にその場で即決して買うつもりがない。
そんなに安い買い物でもないし、可能な限り少数精鋭を揃えたいので吟味したい。
お金や居住スペースに余裕があるのであれば、それこそ「こっからここまでください」みたいなのもできるかもしれないが、自分にはまずできないことだ。
逆に楽器本体の買い物だったら、一点ものだったりするので即決するかもしれないが。。。
これは予習ありきで実際に楽器屋を巡った結論なのだが、店によって取り揃えの傾向が違ってたりすることがある。
このメーカーはこの店にはあるけどないみたいな。
踏まえて、一通りあたりを付けたものを見つけて試奏するまでは終われませんという縛りがあるのだ。(自分次第やが)
なのでその楽器屋に一通り揃っていなければ、まず即決できない。
もちろん、その上でさらにノーマークだったものも気になったものは試していくと。
しかし店員ももちろん売るつもりなので気は使ってしまう。
あれもこれも試奏させてくれって行って「あ、良いですねー。じゃぁどうも(そそくさ)」っていうのもなんだか気が悪い。
なので、気になるものがあったとしても流石に多すぎない程度にしておいて、あとは他の店でっていうことも。
何店舗か回るということは、そういう部分も考慮の上という訳だ。
あとは、店によっては何かを買わずには出られなさそうなオーラを出してくるところもあるので注意が必要だ。(そういうところでは、端から試奏しない方が賢明だと思うが)
楽器は自分のものを使うのがベストだが、面倒になって持って行かなかった日があった。
自分の希望の楽器(パッシブの5弦)を伝える前に、全然自分のスタイルじゃないベースをすっと渡されて試奏することになったことがあり、今更「あ、やっぱこの楽器じゃなくて、、、」て言い出せる空気じゃなくなって、エフェクターの判断以前に根本的に全然好きな音じゃないのが気になって「これはまずったなぁ」と思った事があった。
しかし、色んな楽器屋で色んな楽器環境で同じエフェクターを試奏することにより、よりあらゆる環境下でのサウンドテストができるのではないか?という気持ちに切り替えることによってそれはクリアした。
厄介なのは、ディレイやモジュレーション系などのギターフロアでしか置いていないエフェクターの試奏に関して。
試奏したくても、そこにはギターしか置いていないので、そういう場合を考慮するとしたらマイベースを持参するに越したことはないなと思った。
- 買い方 -
ちゃんと動作すれば新品にこだわりがないので、最終的に中古通販含めて最安価で買おうかと。
不思議なことに、今回欲しいなと思ったものが近いタイミングでいきなりメルカリに出品されることがしばしば。なんかそういうのあるんかいな?
メルペイも結構溜まっていたので、それの消化も使って良いペースで収集できてる。
しかし、中には大手のサイトでは中古は見つからず、個人の通販サイトっぽいところでならいくつか流通していたのを発見したのでその中でも一番安かったところをポチってみたものがあった。
が、クレジット対応していると思っていたら、その後でメールやり取りの流れになり銀行振り込みとなったのだが、そのやりとりにおいての日本語がちょっとおかしい。
日本国籍ではなさそうな香りがぷんぷんしてきた。
サイトの会社案内では普通に日本の住所だったのだが。。。
そしてそのメールに書かれてある会社名がサイトと全然違うし振込先もまた違った名前。
試しに会社名で検索しても引っかからない。
メールのドメインでも検索をかけたところ、見事に偽サイトをまとめたサイトに引っかかった。
こういうの初めてだったが、本当にあるんやと思った。よくできてる。
しかし苦手な土俵である文章におけるメールやりとりに持ち込んだのは、相手さん爪が甘かったと評価せざるえない。
もちろん払わず、その後も無視を決め込むことにしたが、相手に名前住所電話番号を知られたのは精神的にちょっと気持ち悪い。
安さの追求のあまり、検索しまくるのはよくないなと反省。
大手サイトで中古が出てなかったら潔く新品を買おう。
- ロードマップ -
やるからには主要なものを一通り揃えておきたい。
・コンプレッサー
・歪み系
・モジュレーション系
・ディレイ
・バッファー(チューナー)
・パワーサプライ
・パッチケーブル
こう羅列していくと大変そうだが、一度興味を持つと面白くなってきた。
何事もそうかもしれないけど興味持つって大事やと思う。
そこから視野が広がっていく気がする。
というわけで以後数回に分けて、こんな感じで悩みながら試奏して、最終的に自分が選んだもの、そして落選したエフェクター達を書き記していこうかなと思う。