少し前にMEN YARD FIGHTの店主の方がインスタでこちらの店に行ったという記事を見て以来気になっていたこの店。
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ラーショでこんな豚食べられるんやと驚いて興味が湧いていた。
あんまり行かない方面だったが、免許の更新で二俣川に行く機会があったので、ここからならと行ってみる。
11:47
外待ち4人目に接続。
外観はいかにもオールドスクールな「うまい ラーメンショップ うまい」。
加盟店募集の電話番号のハゲ具合からもそこそこの年季を感じる。
しかし入り口はなんかどことなくアメリカンな雰囲気。
"Come in WE'RE OPEN"
ちなみに駐車場あり。
それが普通に大きい家の敷地みたいで駐車場感無し。あ、ここなんやと思った。
しばらくして入店。
開いた席に案内される。
食券制では無い。メニューは壁に大きく貼ってある。
しかし、今回自分が座った一番奥の席からは、中央に出っ張りがあるため、その奥のメニューが目視できず。。。つけ麺か量の案内くらいしか確認できなかった。
どの席からでも一通りのメニューが確認できるように配慮して欲しいところだ。
まぁとりあえずこの日は「ネギチャーシューメン中盛」というメニューを食べると決めてきていたので良しとする。
食べログにてざっくり確認していっても良いかもしれない。
それからしばらくして、店の外は結構な並びになってきてる。
客層は、地元の土方のあんちゃん的な方が中心。分かりやすく田舎横浜のイメージ。(失礼)
後はここ最近SNSでこのチャーシューメンがちょっと話題になっていたらしく、プルカツ達の姿も。
映え狙い的な人達はあんまり来ないで欲しいところやが。。。
ちなみに今回隣にいた夫婦はやはりチャーシューメンを頼んでいて男性はさらにライスも注文していたのだが、女性は半分くらいのところでダウン。
男性は多分ライスが効いてきたのか女性を手伝うまでの余裕もなく、そこそこ残しな状態で退店。
その時店主は、チラッとその残りを見て一度目を逸らし、また確かめるように二度見して、少し悲しそうななんとも言えないオーラを感じた。
こういうのを見ていると、男性側もそうだが、女性側も飲酒運転、ドラッグ、避妊同様、流されずにちゃんと断る勇気を持つべきやなと思ったりした。
卓上系は、ラーショについてあまり詳しくは無いけど、ラーショではラーショの名前の入ったものが置いてるイメージがあったが、ここはそうでもなさそうだ。
とりあえず一つ前のロットが終わるまでは席にて静観。
店主はラーショタオルを頭に巻いて、ラーショ二ツ橋店オリジナルTシャツという着こなし。
動きはまさにベテラン職人の仕事っぷり。
何が凄いかって注文を全部記憶していて凄い。
先払いでも食券制でも無いので最後にレジにて会計なのだが、その時にも注文内容を全て把握し、暗算で金額まで提示するという頭の回転の良さ。
他にスタッフは女性の方が一人いたが、その人は基本雑務だけだったので、基本は完全に店主によって掌握されている感じだった。
あと、自分のすぐ前がスープの寸銅鍋だったのだが、普段は蓋をしているが注ぐ時に開けた時のグツグツ感がとにかくやばかった。
一気に湯気が上がりかなり高熱で焚き続けているようだった。
追い水とかしないとすぐに蒸発してしまいそうだ。
そしてそのスープを丼に注いでいく作業。
結構こぼしてる。
麺は平ざるにて少し低い位置で細かい動作でチャチャチャとしっかりと時間をかけて水切り。
あの位置だと少し腰を痛めないか少し心配。もう少しシンクが高ければもっとやりやすそうではあるが。
そして器に盛る際もやはり結構こぼしている。
そしてワンロット分作った後の調理台はもうびちゃびちゃ。
それを綺麗に吹き切るまでが1ロット作業。
それを見届けた後、店主からようやく注文を聞かれる。
「ネギチャーシュー麺中盛で」
隣の夫婦も含め3人分くらいで自分のロットが始まった。
蓮爾とかに慣れてきている自分にとっては、結構早い回転で一連の作業を終え着丼。
これは!!!
まず丼の直径が30cmくらいと大きいため、インパクトが凄い。
映り込んでいるレンゲを見てもらえたら、その大きさがなんとなくイメージできるかと。
深さはそんなに無いので、丼というよりも「杯」感。
豚は下手に二郎の豚ダブルよりも多そうだ。しかもさらに追加で増しとかもできるみたいだった。
一枚一枚が1、2 cmくらいは厚さがあり、大きさも10cmくらいはあったか。もはやステーキ。
スーパーの5個入りとかの紙袋に入ってるおやつコロッケ一みたいなサイズ感?それが6〜7枚くらいはあったかな。それを一気食いする感じ。
もうオードブルの豚の盛り合わせ状態。パーティー盛り。一人分の量じゃ無い。
これは一人が一回の食事で摂取するタンパク質の量としては明らかに過剰。
見た目はギュチっぽく見えるが、予想に反してどれも柔らかい。
部位も色々あるわけではなく安定して均一の仕上がり。
断面は京急川崎店とかでよく見かける繊維風。
普通にうんまい。
麺は二郎に慣れていると少し細めで、少しもちっとした柔らかめの食感。
そこまで主張は強く無いが、このラーメンだったらこの麺で良いんだろうなぁという絶妙なところのバランス。
ほうれん草のトッピングは家系を少し思わせる。
水分をよく含んでいて筋っぽさもなくうまい。
スープは、透明感はあるけど家系まではいかないくらいの乳化系で、ちょっとしたこってり感はありつつ、でも濃過ぎないという部分から、ぐびぐび飲んでもそこまで罪悪感を感じないタイプで、ついつい飲んでしまう。
絶妙なうまさ。
さらに今回はネギラーメンだったので、そこからくる若干のとろみも合わさってマイルドさもアップしていた気がする。
ネギは辛味が少し心配だったが、スープの熱もあってか良い具合に甘みやシャキッとした清涼効果に。
コロコロ系のチャーシューも絡んでこれまたお得感。
本当はスープが美味しくて完飲したいところだったが、お腹がかなり一杯になってしまったので断念。
二郎以外のラーメン屋は久しぶりだったが、ラーショ、めちゃくちゃ満足だった。
次回は味噌系を食べてみたい。
この独自のこってり感の系統は、前に食べた武蔵小金井の「椿」にも通じてそうなので、あそこで食べた味噌が凄く美味しかったのを覚えているので、ご多分に漏れず期待してしまう。
これまでは免許更新の際は中山駅前店に行くコースだったが、これからはここかな。
しかし本当に店の空気感が良かった。
ベテラン職人のプロの動きと味を臨場感たっぷり堪能できた。
こればっかりは言葉ではこれ以上なんとも説明できないので、気になる方は是非ライブで。
現場に足を運んで見て感じてほしい。